単独インタビュー第7弾 「はじめまして、ウイスキー」連動企画インタビュー「ウイスキーアドバイザー 吉村宗之さんを迎えて(1)」
「Bar Speyside Wayにて 2010年9月某日 時刻 雨がしとしとと降っていた頃」
今月11/17(水)「はじめまして、ウイスキー」~ザ・グレンリベットとオレンジのマリア―ジュ~を開催させて頂きます。今回はそちらに伴いレクチャーをして頂く「ウイスキーアドバイザー吉村宗之さん」を迎えて、連動企画と致しましてインタビューをさせて頂きたいと思います。
Kaori:(以下K)本日はお忙しい中お時間を作って頂きまして、誠に有り難うございます。
今回はウイスキーに携わっていらっしゃるだけではなく、メインのお仕事をされて尚且ウイスキー普及にも力を入れていらっしゃる方をインタビューさせて頂くのは初めてです。
吉村さん:正に二足のわらじをはいています。そういう意味ではアマチュアかも(笑)、プロに徹し切れていないのかな?宜しくお願い致します。
K:(笑)そういう事はないですよ。ですから今迄のインタビューをさせて頂いている方と又違うのかな、と思っております。それでは宜しくお願い致します。
K:Q1それではまず今現在の吉村さんのご活動から教えて頂けますか?M’sBarは外せないと思いますが。
吉村さん:活動は執筆がメインなんですが、ブログですとM’s Whisky Diaryと楽天市場のウイスキーショッピングソムリエの2本。M’s Whisky DiaryはM’s Barのメインコンテンツで、1つ下のディレクトリーにおいてあります。
K:はい。
吉村さん: それから本ですと、ウイスキー専門誌THE Whisky Worldのテイスターとして、テイスティングノートを連載とさせて頂いてます。その辺がメインの活動ですね。
K:はい。
吉村さん:後は、以前同誌に連載していた失われた蒸溜所、これは書籍化しないかというお話もあったりなかったりで。
K:そうですか。
吉村さん:まだ話しは具体的には進んでいないんですけれど、写真を提供して下さっていたPub摩幌美の堀内さんとはその話題で盛り上がっています。
K:堀内さん、ええ。
吉村さん:堀内さんとの共著になる予定です。執筆関係はそんなところで、あとはイベントですよね。
K:はい。
吉村さん:主催したり、お手伝いさせて頂いたり。お手伝いは、例えば講師としてレクチャーをさせて頂いたりしています。
K:イベントですと過去にされていますよね?
吉村さん:そうですね。古いところで言いますと、1999年に最初のM’s Barのオフ会を銀座のピアレスというお店で開きました。20人以上集まったかな…。
K:それ程集まったのですね。凄いですね。
吉村さん:しかも日本中から駆け付けて下さって。遠い所だと岡山とか北海道は2回目以降だったかな。
K:凄いですね。
吉村さん:長野からもね、2人がいらしてくれて。
K:ええ。
吉村さん:とっても盛り上がりました。
K:そちらのイベントをされた時はどちらで募集されたのですか?
吉村さん:それはM’s Barの中だけで、ですね。
K:サイトの掲示板だけでですか?
吉村さん:その頃掲示板を設置していたのですが、そこを皆さんが覗いて下さっていたので簡単に告知が出来ました。
K:今はもうないですか?
吉村さん:掲示板はないです。掲示板と言う名称は今あまり聞かないですよね?
K:確かに。ですがニッカウヰスキーの所には掲示板はありますよ。
吉村さん:あ、あるね。
K:時々拝見すると、そちらでやり取りをして活用されていらっしゃいますね。
吉村さん:そう言えばありますね。
K:おそらくそちらをニッカウヰスキーの方がご覧になって、参考にしていらっしゃるところもあるのではないでしょうか。
吉村さん:質問とかありますものね。懐かしいですね、最近覗いてないな。
K:掲示板は何でなくされてしまったのですか?
吉村さん:うーん。今はブログにコメントして頂ける場所もありますからね。実は荒れた事もあるんですよ。
K:ええ。例えば、どういう事で荒らされたりするのでしょうか?
吉村さん:茶化しに来る感じですね。
K:ウイスキーのコメントに対してですか?自分はそう思わない、等ですか?
吉村さん:まぁそういうのもありましたけれど、むしろ全然ウイスキーに興味がない方が、関係ない事を書いたりだとか。
K:ええ。
吉村さん:削除すると相手もムキになって来るので、イタチごっこになり、きりがない時もありましたね。でも今から思うと、他の所と比べれば比較的平和だったなとも思います。
K:ええ。
吉村さん:皆さん、紳士でいらっしゃったから。
K:そういうご経験をされて掲示板を閉められてしまったという事ですか?
吉村さん:これからは、掲示板よりもブログかなと。
K:サイトの中に掲示板があったのですか?
吉村さん:そうです。ゲストブックという名で設置していました。
K:皆さんが書き込める様にあったのですね。意見交流みたいな場所として出来たら良いなというご発想からですよね?
吉村さん:始めた頃、そういう場はそこしかなかったのではないかな。お蔭様でたくさんのウイスキーファンにいらしていただき、とても賑わっていました。
K:私の勝手なイメージなのですが、ウスケバさんのイメージで捉えても宜しいのでしょうか?ウスケバさんの方が洗練されているのでしょうか。
吉村さん:そうですね。ウスケバさんはブログですよね。ブログですと、意見があればコメントを書くという感じですので、やはり掲示板とは違うように思います。掲示板は、やはり皆さんの社交場といった表現がぴったりですね。
K:イベントの主催は、1999年に銀座でされて以降は何回位されたのですか?
吉村さん:全部で5回ですね。
K:はい。
吉村さん:何で辞めたかと言うと。
K:確かにそうですよね。
吉村さん:回を追う毎に、会のまとまりがなくなって来てしまって、ですね。
K:はい。
吉村さん:初心者の方とベテランの方が混在すると、ポイントをどこに置いていいのか分からなくなって来るんですよ。
K:ええ。
吉村さん:初心者向けにしてしまうとベテランの方はつまらなくなってしまうし、そこが逆だと敷居が高くなってしまう。皆さんに来て頂きたかったのですけれど、そういう事が出来なくなって来てしまったのです。
K:ええ。
吉村さん:それにともなって、私自身の高揚感も薄れて来ちゃったんですね。
K:気持ちの...。
吉村さん:そう気持ちの、盛り上がりが。第1回目なんかは凄い盛り上がりでしたよ。皆さんキャーキャー言いながらね(笑)。
K:会費はいくら位でされたのですか?
吉村さん:確か一次会は5,000円でしたね。そして参加条件ではないのですが、1人1本ずつ持って来てね、と。
K:それだったら皆さんキャーキャーされますよね。
吉村さん:皆さんウイスキーのお話がしたくて、しょうがなかったという感じでした。
K:確かにそうですよね。最初からいらっしゃった方で、今もお付き合いがある方はいらっしゃるのですか?
吉村さん:何人かは、今でもお付き合いさせて頂いてます。山岡さんもその中のお1人です。
K:山岡さんも最初の時からいらっしゃって?
吉村さん:第1回目からいらして頂きました。
K:はい。1番始めの1999年の時に山岡さんと初めてお会いしているわけではなく?
吉村さん:その時が初めてですね。
K:初めてですか。スコッチ文化研究所での出会いが最初かと思ってしまいました。そうですよね、スコッチ文化研究所が立ち上がってから、まだそこまで長くないのですよね。2001年ですものね。
吉村さん:そうなんですよね。
K:山岡さんとの最初の会話か何か覚えていらっしゃいますか?
吉村さん:最初の会話でないのですが、大きなボストンバッグに山岡さんのお好きなグレンファークラスの21年を詰め込んで持って来て下さったのが、印象的でしたね。 「これ、むねさん(吉村さんの愛称)飲んで下さい」と、「私が好きなウイスキーなんです」って仰って。
K:ええ。凄いですね、その時からのお付き合い。その時は皆さんで召し上がって?それとも吉村さんだけ召し上がったのですか?
吉村さん:そうですね。こっそり出して、なめさせて頂いたんだったかな。
K:ええ。
吉村さん:皆さんが持ち寄って下さったのは、カウンターにバンと並べたんですけれど、そうはしなかったですね。多分別のお酒を持って来て下さったんだと思います。記憶がなくなっていますけれど(笑)。
K:そうですよね。もう10年以上前のお話ですものね?
吉村さん:そうですね。
K:でもいいですよね。その頃からのお付き合いだと。何だか同窓生の様な感じですよね。
吉村さん:参加者の中に、ひとりドクターがいらっしゃいまして。
K:ええ。
吉村さん:先日の「ウイスキーモダンマーケット」でKaoriさんからご紹介頂いた方から、そのドクターと飲んだ事があると伺って「世の中狭いね~」と驚いていたんです。
K:ええ。そうですか。狭いですね。繋がりが面白いですね。
吉村さん:本当に面白いですね。(2へ続く)
※次回掲載予定日11/12(金)
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