単独インタビュー第9弾 大阪初旅行記念企画インタビュー「ウスケバ運営スタッフ 金森 綾さんを迎えて(前編)」
「Bar whiskycat1494にて 2011年1月某日 時刻 街灯が点り始めた頃」
今回私が大阪への旅行が初めてという事で、以前から親交のあるウスケバスタッフの金森さんとお会いする事からこちらの企画を思い付きました。インタビュー前には、金森さんお勧めの美味しいお好み焼屋さんでお食事を済ませてから、Wiskycat1494さんへ伺いました。
Kaori(以下K):改めまして、大変ご無沙汰しております。最後にお会いしてから、どの位経ちますでしょうか?
金森さん:ウイスキーマガジンライヴ以来ですから、ほぼ1年振り位でしょうか。
K:Barの空気が急に変わりましたね。
金森さん:変わりましたね。何だかドキドキしますね。
K:私はこの様に横に並んでのインタビューは初めてです。それでは早速始めさせて頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
金森さん:宜しくお願い致します。
K:Q1「ウスケバ」について教えて下さい。私はサイトのみしか拝見していなくて、ウスケバさんの活動やイベント、又積極的にブログを書かれている方のフォローをしていらっしゃると思いますが、ウスケバさんについてもっと詳しく教えて頂けたらと思います。
金森さん:はい。ウスケバは2006年に立ち上げたサイトでして、元々うちの社長の渡辺という者がいるんですけれども、彼がインターネット上でモルトを好きな方が集まってその話が出来る場を作りたい、と言うのが長年あって、それがとある縁あってブログポータルサイトという形で立ち上げさせて頂いた、それがウスケバの始まりなんです。
K:ええ。
金森さん:そのご縁があって、それもモルト繋がりだったんですけれど。
K:ええ。
金森さん:そうなんですよ。それで始めはモルトが好きな方に参加して頂こうと言う事で始めておりまして、今はたくさんの素敵なブロガーさんに参加して頂いていて、ウスケバはその場を提供しているだけなんですね。ブロガーさんが日々、素敵なウイスキーの事であったり、他の事であったり素敵な記事を挙げて下さっていて、ブロガーさんに支えられている。ウスケバというサイトはブロガーさんありきなんですね。
K:ええ。
金森さん:だから私達も場を提供しているという事と、少ないんですけれど、少しお手伝いをさせて頂いているんですけれども、ウスケバはブロガーさんが作って下さっているサイトだと私は思っています。
K:ええ。後、ウスケバさんの名前の由来を教えて頂けたらと思います。
金森さん:ウスケバの由来は、ウシュクベーハーや、ウスケボーと言われたりするんですけれど、そのウスケボーという言葉と、最後のバという言葉は、2つ意味があるんですけれども1つは場所の場(バ)。
K:ええ。
金森さん:皆さんが集まる場所、「しゃべり場」みたいな感じですね。
K:はい。
金森さん:その意味が1つ、もう1つのバは、バーと伸ばすとBarになるんですよね。
K:あ、ええ。その2つの意味のバ?
金森さん:ええ。その2つの意味を兼ねて最後にバを付けたんです。造語なんですよ。
K:ええ。凄くウイスキーをお好きな方だと「ウスケバさん」でもう通りますものね。
金森さん:ええ、そうですね。有り難い事に。
K:ええ。そうですか。そちらの意味を教えて頂いたので、次に行きたいと思います。
Q2少し厳しい質問かもしれませんが、ウスケバさんのサイトが変更されて今迄出来ていた事が出来なくなってしまった等、ややこしくなったというご意見も聞こえて来ます、私は以前からお世話になっているわけではないので、外見だけで伝えると以前よりはシックな感じになっているのかなと。今迄のイメージは、当たり前ですが、ウイスキーというイメージだけが出来上がっていたのですが、今はデザイン性も重視されていて、カジュアルなBarからオーセンティックなBarに変わった様なイメージを受けたのですけれど、そこのところはどの様なイメージがあったのですか?皆さんから色々なご指摘を受けられながらわざわざ変更されたのですか?
金森さん:うーん、そうですね。やっぱり、前のサイトというのが、ごちゃごちゃしていると言うのもあれなんですけれど、色んなものが入り混じっている状態で、親しみやすいというところはあったと思うんですね。でも何て言うのかな。それを整理したかったっていうのがありますね。
K:それは内部からのお話ですか?それとも外部からその様なご意見があった?
金森さん:内部からの話ですね。
K:ええ。でもその変えようと思われてから、すぐに変えられているわけではないとは思うので、どの位で変えようと思われたのですか?
金森さん:これはマル秘ですね。企業秘密と言う事で(笑)。
K:はい、分かりました。では、変更します。いつ頃から告知されていたのですか?
金森さん:2ヶ月前位だったかな?でもしようと思っていた時期よりもずれ込んでしまっていたんで。
K:今もある方のブログを見ても、ウスケバさんのサイトを優しくこうすれば書き易くなる等書かれて、フォローされている方もいらっしゃったり、それぞれご意見もあるのでしょうけれど。
金森さん:でもそういうご意見を頂ける事が有り難いと思っているんで、普通口に出されない方も多いと思うんですよね。それをあえて、ご意見を下さっていると言うのは、本当に有り難い事だと思うんで、それを出来る限り受け止めて吸収してフィードバックしていきたいなと考えています。
K:そのサイトを変えた事によって、ランキングも変わって来ているのですか?ランキングの反応というのか、変わった事によってブロガーの方が離れていらっしゃるでしょうし、逆についていらっしゃるファンの方もいらっしゃるでしょうし、そこでランキングも変わって来ているのでしょうか?実際。
金森さん:いえ。基本的にランキングは同じかなと思いますね。ただその中で、残念ながら、離れられた方、後新しく入って来られた方がいらっしゃいますので、やっぱりその中で変更はあると思いますけれど、前々から人気のある方は変わらず(whiskycat1494のマスター・参段さんをご覧になりながら)今も人気を保っていらっしゃいますし。そんなに大きな違いはないんじゃないかと思っています。
K:ええ。私はあちらで書いているわけではないので、書き易い、書き辛いというのはあまり分からないのですけれど、見た目としては分かり易くなった、今迄とは感じが違う、と思うのですよね。これは個人的な勝手な意見です。
金森さん:有り難うございます。後、今回のリニューアルで、ですね、もう1つコンセプトがあって、今まではブロガーさんから発信する情報が主なコンテンツになっていたんですが、それに加えてメーカーさんから発信される、そういうオフィシャルな情報も同時に発信していこうという、それも1つあったんですよ。
K:確かにそうですよね。ブログ、テイスティング、後、イベントもきちんとしていらっしゃるから、そこで告知も出来ますものね。
金森さん:で、後は今仰った「テイスティング」ですよね。テイスティングも今回のリニューアルで新しく付いたコンテンツなんですけれどね。それも、ブログを立ち上げて書くというのはハードルが高いじゃないですか。
K:はい。
金森さん:それに毎日書かないといけないと思っちゃうし、毎日じゃなくても定期的に書かないといけないというのがあるんですけれど。
K:ええ、そうですね。
金森さん:今のコンテンツだったら、テイスティングも今日こういうウイスキーを飲んだら美味しかった、なんて気軽な感じで書いて頂ける...。
K:それがテイスティングの意味なのですね。
金森さん:そうなんです。だからブログを立ち上げなくても、ただウスケバの会員になって頂く必要はあるんですけれど、ブログを立ち上げなくてもテイスティング記録は残せる。
K:ええ。
金森さん:なのでブログよりも気軽に参加して頂けるというコンテンツになって欲しいなと思っているんですけれど。
K:実際利用されている初めての方もいらっしゃるのですか?
金森さん:まだ数は少ないですけれど、時々書いて下さっている方はいらっしゃいますね。
K:ただ分からないですものね、ウスケバさんを開いてもテイスティングというものをいきなり書き込めるものなのか、多分それぞれの方にご説明をされて、書いても良いのですよ、と仰らないと、最初見た時に、見て終わり、になってしまいますものね。参加型のサイトなのでしょうけれど、参加されないでご覧になっている方もいらっしゃるでしょうし。
金森さん:その方が結構多いんじゃないかと思いますね。
K:中々参加型ってね。本日もある方とお話をしていたのですが、Barの扉を開くという事が難しいというのと同時に、ブログ、サイトも出来上がっているものの中に入って行こうとするのも中々難しかったりしますよね。
金森さん:ああ、そうですね。
K:私みたいに自分でサイトを持っていると良いと思うのですが、そのサイトで書いて行こうと思うとこの方達みたいにしないといけないんだ、と思ってしまう方ももしかしたら多いかもしれないですよね?
金森さん:そういう事もあると思います。ブログという形ではなくて、テイスティングという形を作る事によってもう少し気軽に、単発で書いて頂けると言うかね、そういう感じを目指しています。
K:それは何処かで告知しているわけではないんですよね?
金森さん:少しずつですね。
K:それはイベントの時ですか?
金森さん:そうですね。イベントの時にご案内のチラシをお渡ししたりとか。後はキャンペーンをしてみたりだとか。
K:キャンペーンもされているのですか?
金森さん:今丁度(既に終了)テイスティングキャンペーンというものを1/31迄行っていて、テイスティングコーナーに書いて頂いたらフルボトルが当たります、という。
K:ええ。知っています。見ました。
金森さん:ええ。とてもお得なキャンペーンなので。
K:そうですよね。ボトルを提供して下さる所がないと出来ない事ですよね?
金森さん:勿論そうです。幸いにもメーカーさんがご協力下さって、ご協賛頂いて、させて頂いているのですが。でもこのインタビューが掲載されるのは3月ですよね?
K:でも大丈夫です。こちらの様な事をされているとお分かり頂けると思いますし。テイスティングの事が書ければ、広がりますね。
金森さん:ええ。なので、参加して下さる方がもっと増えて下されば良いなと思いますし、こちらからの告知の仕方ももっとPRしていかなきゃいけないなとも思いますね。
K:中々難しいですよね。発信は。
金森さん:そうですね。課題ですよね。
K:まずはウイスキーを好きになった方が、ウスケバさんのサイトに行くまでというのは、どういう段階を得るのでしょうね。ウイスキーがお好きで、まずウイスキーで検索をして、そうするとウイスキー会社が出て、その後でウイスキーについて書かれている方が出て来て、ウイスキーだとウイスク・イーさんが出て来たり、スコ文研(スコッチ文化研究所)さんが出て来た中で、ウスケバさんはどの段階を得て辿り着くのでしょうね?
金森さん:どうなんでしょうね。
K:今、検索ランキング等を見ていて、「ウイスキー女性」で検索して出て来るかな、とたまに見たりしているのですが。周りの方から「検索したら上の方に出て来たよ。」と仰って頂いたりもしますが、ウイスキーで検索して、次、次と皆さんが手順を追って見て下さるわけではないですよね。と考えると、上の方にあれば、すぐに見て、すぐに開いて、となるのでしょうけれど、難しいですよね。
金森さん:今ある程度ブロガーさんが増えて来ていらっしゃるので、そのブロガーさんがツイッターで広めて下さったり、後はご自身のブログをツイッターで更新情報を発信されているだとか、例えばお店のホームページとしてブログを使って下さっている方もいらっしゃるので、そういうものの積み重ねで見て下さっている方も増えているんじゃないかと。本当にそこもブロガーさんのお陰なんですよ。
K:そうですよね。ブロガーの方が凄いですものね。今ブロガーの方って何名位いらっしゃるのですか?
金森さん:会員数は約1,200名、週2~3回程度でコンスタントに更新して下さっている方は約100名です。
K:分かりました。Q3次々行きますね。金森さんが入社された理由、又何年目でいらっしゃいますか?
金森さん:入社はちょっとご縁があって。転職しようと思っていて、次に何にしようと決めてなかったんですけれど、ご縁があって、丁度その時私もウイスキーを飲み始めた頃で、モルトに興味を持ち始めた時期だったんですけれど、その時に「こういう会社があるけれど、どう?」って。
K:ご紹介?
金森さん:そうなんです。それも又ご縁で。
K:2006年という事は最初からですか?
金森さん:そうですね。 立ち上げと同時に入っていますね。
K:そうすると5年目という事ですか?
金森さん:そうですね。厳密に期間で言うと、4年半位ですね。
K:ええ。入社された理由としては、やはりウイスキーをお好きになってから丁度「どうですか?」というお話のタイミングがあったと言う事ですか?
金森さん:ええ。あまり深く考えずに(笑)。サッと入ってしまった感じで。
K:そういう事がきっかけで?
金森さん:あまり深く考えていなかったというのが、ありますね。
K:ええ。ウイスキーが好きで、そういうタイミングが合ったと言う事ですよね?
金森さん:そうですね。
K:でもタイミングは大事ですからね。何かお話が来た時に躊躇してしまうと、勢いを無くしてしまったり、等ありますよね。
金森さん:そうですね。これが良いタイミングなんだと思って、二つ返事で決めたんかな。即答で決めた感じですね。
K:ええ。
金森さん:勿論、その前に試用期間的な事はあったんですが、それを経て。
K:ええ。
金森さん:それを経て雇ってもらっちゃったという感じですかね。
K:ええ。でももうウスケバさん位になると、もう色んな、失礼だとは思いませんけれど、マニアックなお詳しい方も多いと思いますが、たくさんいらっしゃるわけではないですか?その中で何かお話を振られた時に、全部答えると言うのは中々難しいではないですか、例えばイベントの時等は特に。
金森さん:やはり始めは、「教えて下さい」というスタンスでいきましたね、逆に。マニアックな方もいらっしゃるんですけれども、やっぱりお話をする方ってバーテンダーの方が多いんですね。それでバーテンダーの方ってプロなので、教えて下さるんですよね、皆さん。
K:ええ。
金森さん:それで勉強させて頂きました。今も勿論勉強させて頂いていますが。
K:ええ。
金森さん:色々なイベントや業務を通してバーテンダーの方とやり取りさせて頂いて、教えて頂いていますね。
K:ええ。
金森さん:勿論自分で勉強して覚えた事もあるんですけれど、教えて頂いて身に付いた事の方がもしかしたら多いかもしれないですね。
K:ええ。
金森さん:1番始め、テイスティングの仕方なんて分からないじゃないですか?
K:ええ、分からない。分からないですよね。
金森さん:で、後、味の表現ですよね。この味の表現をどの様な言葉にして良いのか、それも分からないし、逆にその文字を読んで、その文字が表現している味がどうなんだろう、と、なかなか結び付かなかったんですけれどね、それをその時凄く教えて下さったバーテンダーの方がいて、繰り返し、繰り返しで覚えて行きましたね。懐かしいですね。
K:凄いですよね。でもそういうお勉強をしようという姿勢があれば、ですが、皆さん教えて下さるのですよね。そういう気持ちがあると言う事がお相手の方に伝わると。
金森さん:そうですね。
K:そうではないと、皆さん知識がおありでも教えて下さる事が中々難しいと思うのですけれど。
金森さん:でも結構「あんた覚えなければあかんで」と言われて。
K:するからには、なのですね。
金森さん:周りの方がそう言って下さって、逆に周りの方に面倒を見て頂いたという。
K:そうですか。そういうきっかけだと思わなかったです。もう少し何か色んな所でお勉強されて、その上でそういうお話があったのだと勝手に思っていました。
金森さん:日々勉強です。
K:そうですよね。本当にそうですね。はい、有り難うございます。(中編へ続く)
※次回掲載予定日 3/25(金)
※Barで映えるネイル 3/24(木)掲載予定
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