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単独インタビュー第10弾 「Bar CAMPBELLTOUN LOCH 藤田 純子さんを迎えて(最終章)」

17 6月 2011 2,601 views No Comment

次に参りたいと思います。

Q8私の定番の質問になります。Barでの感動した出来事、又思い出等ございますか?今思い出す限りで宜しいのですが。 

藤田さん:それは数え切れない程です。色々なBarで多くの人に、多くのお酒に出会いたいじゃないですか?個人的に大好きなBarがあるんですけれど、その方が昔の私みたいな若造に良いお酒をいっぱい教えてくれるんですよ。定番のお酒じゃなくプレミアムなお酒、今ではオールドボトルって言われるかもしれないけれど、例えばグレンモーレンジのカローデンだとか。サマローリ、ブラックケイデン、ブラウンコニッサ等を教えて頂いたのもその方ですし、ジャコネのボウモアとか、様々な貴重なボトルを飲ませて頂いたのです。その方には凄い感動とたくさんの感謝と。だから何らかの別の形で思いを返したいなと常に思っていて。良い関係でいられていると思っております。私達。彼が困った時にも微力ですが、私なりのやり方で手を貸させて頂きましたし。まだまだ恩は返し切れてはいませんが。

 K:はい。 

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藤田さん:やはりBarとは、人と酒との出会いの場ですよね。 

K:はい。 

藤田さん:だから私もその方々と同じ様に皆様に感動を与える事が出来たらと思います。その為にはこちらももっと勉強しなくちゃいけないなと。そしてかつての私の様な方々が来たら、惜しげもなく良い物をお出ししたいと思います。それが次世代に向けての引き継ぎですし、先輩方々への本当の意味での恩返しになるかなと。 

K:ええ。確かにそうですよね。ふうさんはそちらにいらっしゃった場合は、お話されるのですか?それともしないでその空間を楽しんでいらっしゃるのですか? 

藤田さん:いっぱいします(笑)。楽しくって(笑)。 

K:あっという間な時間ですよね? 

藤田さん:はい。でもどのBarでもバーテンダーをその方を1人で独占出来ないじゃないですか?なので程々にしようと(笑)。 

K:ええ。 

藤田さん:私からするとBarってそこにいるだけでも勉強なんです。常に何か持ち帰ろうと。例えばお客様にどういう姿勢でいらっしゃるのかとか。どういう会話をするのかなとか。グラスの出し方、選び方、所作。空調の使い方とか扉の締め方とか、お客様の見送り方も。その空間にいるだけで様々なその店の色があるので1軒1軒が私にとって勉強になります。 

K:ええ。 

藤田さん:良くても悪くても、勉強になる。 

K:そうですね。 

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藤田さん:勿論バックバーを見るのは大好きです。バックバーを見るとそのオーナーの気持ちや考え方が出ている気がするので。バーテンダーとして当たり前ですが、ウイスキーに限らず、並んでいるお酒を見るとワクワクします(笑)。 

K:ええ。 

藤田さん:このBarはこういう物を売りたいのだなと。 

K:ええ。 

藤田さん:Barは酔って楽しい勉強の場です(笑)。 

K:でもそれは分かる気がします。 

藤田さん:上手く質問に答えられなくてすみません。思い出はいっぱいあり過ぎて。話が終わらなくなっちゃいます(笑)。 

K:でもその方によってはこのBarに行って感動した、と仰る方もいらっしゃれば、出会いの場です、と仰っている方もいらっしゃいますし、そういうピンポイントじゃなくても全然構わないので、大丈夫です。 

K:最後にQ9ふうさんからご覧になる方に何かあれば一言お願い致します。 

藤田さん:ウイスキーを、好きな方には数多く飲んで頂きたいですよね。今色々なイベントがあるじゃないですか?Barのみならずウイスキーライヴ等々、そういう場に行って、ウイスキーを知りたいのなら、数を多く飲むしかない。やっぱり飲み手の方達は凄いですよね。私達店側はもっと勉強しなくてはいけないし、業者さんも含めて。私達運命共同体だと思うんですよ。お客様が居て、私達があって、インポーターさん達が居て、もっとウイスキーの需要が高まって行くと思います。でもお客様が一番頑張って頂かないと(笑)。

K:皆さん頑張っていらっしゃいますよね。 

藤田さん:頑張っていらっしゃいますよ。1番分かっていらっしゃるのは、お客様なのですから。経験値では私達のより比ではないですもの。1番飲んでいる方々経験なさっている方達だから。もっと教えて頂きたい。皆さんに教えて頂きたいです。ウイスキーを。 

K:ええ。 

藤田さん:だから運命共同体という事ですよね。 

K:ええ。 

藤田さん:バーテンダーとインポーターの話になってしまいますが、より多い需要があればそれだけ多くの様々なウイスキーの樽も買えるし、日本に良い樽が回って来る機会が増えるかもしれない。 

K:ええ。  

藤田さん:より良いボトルと出合える様に、皆さんで頑張って行きましょうね、と言うか。 

K:一緒に頑張って行きましょうと言う事ですよね? 

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藤田さん:後は女性に限る事ではないですが、そういう場でほんわかと、そして格好良く楽しくウイスキーに携わってくれたらなと思います。神経質に飲むだけじゃなく余裕持ってね。

 K:そうですね。私がネイルを書いているので、女性ウイスキーの会の時に、こういう持ち方をするとネイルが綺麗に見える、というお話をしたら、皆さん興味を示して下さって。女性の会の時は、音楽のお話があったり、お話が広がって行くのが女性同士。楽しいですよね。これがどうとか、という感じでは飲まなくて、会の中だと違う話になっている。ウイスキーの会だとウイスキーのお話になってしまうと思ったので、ウイスキーを頂きながら違う会話も出来る場を作りたかったのです。

 藤田さん:そうですね。女性なんですものね。女性は女性の楽しみ方をなされば良いと思っています。 

K:女性は調和を大事にされているから、誰かが話していれば聞いているし、分からない事があれば詳しい方に聞いているから、良いですよね。他にはないですか? 

藤田さん:後は皆さんスコットランドに是非行ってみて下さい。 

K:そうですよね。実際はウイスキーの飲み手の方でも行かれた事がない方もいらっしゃるのですよね。 

藤田さん:私も全域回っているわけではありませんが、想像しているのとほぼ同じだと思うんですけれど、スコットランドは本当に素朴で本当に中世のまま、そのまま残っている。以前、ダフタウンにあるパブに行ったのですが、創業はなんと350年とか(笑)。そんな場所がたくさん当たり前の様に今に残っているのですよ。スコッチウイスキーが好きな方はその歴史や文化の深さに感動して、又思い入れもより深くなるのではないのでしょうか。決して上から目線で言うのではなく、同じウイスキー好きなら分かるだろうと。私も心から感動したし。Kaoriさんにも行ってもらいたいですよ。 

K:本当にいつか行きたいと思います。今後の私の課題ですね。本日は本当に有り難うございました。 

藤田さん:有り難うございました。(5へ戻る)

 

Kaoriの総論

以前から少しはお話させて頂いて藤田さんでしたが深くお話をさせて頂く事になったきっかけは、パスタをお作り頂いた時でございました。「とても美味しいです。」とお伝えした際に、本当に嬉しそうになさったお顔を拝見して、普段私があまりそれ程伺っていない為あまりお話をさせて頂いていないだけで、この方はとても強いものをお持ちでこの場に立っていらっしゃるのだなと感じました。その後はBarに連れて行って頂いたり、女性限定のイベントについてご相談させて頂く良き先輩としてアドバイスを頂いております。色々と経験をお持ちだからこそお出来になる、私達にも分かり易く、そして丁寧に教えて頂くお姿を参考にさせて頂きながら、私も身を引き締めて様々な方に接して参りたいと思いました。 

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※取材協力 Bar CAMPBELLTOUN LOCH

 

 

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