単独インタビュー第13弾 2011年末特別企画 「目白田中屋 栗林氏を迎えて(5)」
K:私最近思うのですが、以前はBarに1人で行っていて、女性の方お一人でいらっしゃったりその時はBarに行く方を増やしたくて話しかけたりして、ご縁があったら今度ご一緒しましょう、だったりウイスキーがお好きな方なら自分の方から声を掛ける事が最初の方はあったと思うのですね。
栗林さん:うん。
K:ウイスキーを好きになってから、以前から分かっていた事でもあるのですが、Barをお1人で過ごされる方もいらっしゃるし、皆でワイワイされる事がお好きな方もいらっしゃるし。ですので、最近皆さんが私がこの様な活動をされているのだから、女性が飲んでいたら声を掛けに行きなよ、と言われて。前は実際声を掛けに行っていました。けれど、最近自分の楽しみ方は違ったなと思って、最近は女性がBarにいてもウイスキーを召し上がっていても自分から声を掛ける事をしなくなったのです。あえて。
栗林さん:うん。
K:そうすると最近女性から話しかけて頂く事が多くて、有り難いです。先日は、カップルでいらっしゃった女性にも話し掛けて頂いて、彼は飲めなくて、彼女は飲める方で。あるきっかけがあってそれでたまたま。そうするとご縁がどんどん広がって行って。以前は、広がって欲しいと思うのが強かったと思います。今はそうではなく、バーテンダーの方や、他の方と楽しそうにお話をしていると、あちらから「楽しそうにしているので、ついつい話しかけてしまいました」、と仰って頂く事もあって。横浜が実家だから良いBarがあったら教えてください、だったり。逆にそういう風に言って来て下さるのが多くて。自分が力が抜けてお話をしているせいかもしれないのですが。そういう方達とご縁が繋がって、女性ウイスキーの会もそのご縁からいらっしゃって下さる方もいて。しかも他にどなたかいないかな、と言っているわけではなくて、参加している方やお世話になっている方達が誘ってみたけれど、駄目だった、や、誘ってみました、とご報告下さるのですよ。だから、あ、有り難うございます。という感じで、そういう繋がりというのは凄く有り難いのと男性陣にはどなたかいらっしゃったらご紹介下さいとは伝えてあってある男性の方もご紹介下さったり、皆さん本当に自分の知らない所で誘って下さったり、言って下さっているのだなと凄く思いました。ただその半面、ある方々から「何かあったら相談に乗るよ」、と言われていて、何だかんだ目立つようになると悪い事はしていなくても何かを言って来る人は増えるよ、と随分前から仰って頂いていました。何かあれば相談に乗るよ、と言っていて頂いて。そうなのかしら、と思っていて。そういう事があっても不思議ではないのかもしれないなと思っていて。それはお2人に言われましたね。
栗林さん:うん、ま、自分の普通に、儲けようという話ではないし。
K:人から好かれたいが為に何かをしているわけではないのですが、お客様のお仕事をさせて頂いているので、人から好かれた方が良いのかとは思うのですが、何か違う事をすると、しているか分かりませんが、意見が違う人が現れて来るのだなとは思いました。自分が行動してみて改めてそう思いました。皆さんとのご紹介だったり繋がりがあったり、先日メールを頂いた方もツイッターからなのですけれど、とても温かいアドバイスを頂いて。以前出させて頂きたTHE Whisky Worldからサイトを見て、参考になればという事で、そういうご意見を、本当に知らない方から協力したいというお気持ちで頂く事が本当に増えていて、本当に有り難いなと思って。ただ出来る事と出来ない事がどうしてもあるのですが、そのご意見をきちんと伺って、女性のお話を聞いて何を望まれているのかなという情報にはなりますよね。
栗林さん:あまり好かれようとしても全員に好かれる事は無理ですよ(笑)。そんなのは、合う、合わないだけで、良い悪いじゃないし、やっぱりモルト、ウイスキーみたいに凛としているのがいいんじゃないですか。好かれようとしてこれをやっていないでしょう。
K:ええ。
栗林さん:でも分かる人は分かるし、うん、こんな感じ(モルトを指されて)の人間になればいいんじゃないですかね、皆。それぞれがマッカランだったり、アードベッグだったり、皆好かれるわけじゃないし、好かれようと思っているわけじゃないし。
K:私がウイスキーを好きになったり、モルトを好きになったりして、凄く良いなと思ったのは、私元々せっかちなのですが、ウイスキーを好きになってから、せっかちでは少しなくなりました。ゆっくり頂く事が出来るのでゆっくりで良いのだなと思って。色んな状況の方もいらっしゃるし、
栗林さん:そう、人は色々ですから。
K:だからそうよね、という様に受け入れられる様になりました。それはウイスキーを好きになったからだと思うのですよね。まずは受けれ入れてから、自分がどうかという風に決める、
栗林さん:うん。
K:決める、でもすぐには決めないで、その方に2度、3度会ってから。最初からこの人はこうとは決めないですね。決めつけないでおこうと思ったのは、私あるウイスキーがあまり得意ではなかったので、これは得意ではないかも、こちらも得意ではないかもと思っていたのですが、何回か頂いていて、又違う所で頂いたら「あれ?」と思って。
栗林さん:うん。
K:違うものを頂いて、又現行のものを頂いたら「あら?」と思って。という事もあるので、それだけでは決めつけてはいけないなと思いました。
栗林さん:良いコですよ、皆可愛いもん。美味しくないと思っても可愛いもん(笑)。
K:以前栗林さんが仰っていて印象に残っている事があるのですが、「まずいなー」と仰いながら、召し上がっていたのが印象に残っていて。
栗林さん:好みは別にしても皆いいですよ。僕嫌いな人もいるけれど、尊敬するし、全然合わない人もいるし(笑)。でも尊敬しているし。いいですよね、お酒に学びますよね。
K:学びますね、本当に。
栗林さん:うん、だから本当に、まあ普通に(笑)。
美味しいな。
K:本当に。美味しいものだと本当に、
栗林さん:幸せになるでしょう?
K:はい、幸せになります。
栗林さん:幸せですよ。美味しいものは幸せですよ。何か一瞬嫌な事忘れるでしょう?
K:ええ。
栗林さん:何もかも。
K:私お酒って、そこは違うのかもしれないですけれど、落ち込んでいる時は飲まない様にしていて、以前お世話になっているBarに行った時にそういうお話をして。悪い飲み方になりそうで、と言ったら、別にいいんじゃない、と言われて、そう言って頂いたので、そういう時はあちらだけにはお邪魔させて頂こうかと思っていますね。それ以外では、ほとんど行かないですね。自分の気持ちの整理をしてから、飲みに行くのだったら飲みに行くようにしています。けれど唯一落ち込んだ時にはあちらに伺う様にしています。グダグダになってではないですけれど、伺わせて頂いていますね。例えば、酔って失敗しました、と言ったら、でもさ、お酒飲んでいたんでしょ?と言われて、お酒飲んでいたらあるでしょ。と言われて。じゃ、お酒辞めるの?と言われて、うーん、と言ったら、「お酒を飲んでいたらある」って、と言って頂いた事が、逆に私まずかったな、と反省して。その言葉を求めているわけではないのですが、その言葉を頂いて、「よし、気持ちを改めて(笑)きちんとしよう」と思いました。
栗林さん:いつまでも反省ですよね。
K:(笑)。
栗林さん:駄目ですよね。
K:栗林さんは、反省するところ全くないですよね?
栗林さん:いっぱい反省しますよ。又やった、未だに怒られますもん。色んな人に(笑)。
K:栗林さんが酔っ払っている所、見た事がないのですが。
栗林さん:いや、酔っ払っていますよ。未だに色々怒られるからな。
K:(笑)。
栗林さん:色んな人に、お客さんにも怒られる、
K:お客様に怒られるのですか?
栗林さん:いっぱい怒られます。いや、怒られるよな。
K:栗林さんが怒られるのは想像出来ないです。
栗林さん:怒られます、いっぱい、色々とありますからね。
K:質問を忘れない様にしないと。
栗林さん:ね、滅茶苦茶にするでしょう?
K:大丈夫です、きちんとさせて頂きます(笑)。
そうです、私が丁度ウイスキーに興味を持ち始めた時に、モルトの会で初めて栗林さんと会わせて頂いたのですね。
栗林さん:うん。
K:その時に仰って頂いたのは、私がメモをしていたので、難しく考えないで美味しいものを美味しく飲めば良いじゃないと仰っていたのですよ。難しく考えずに美味しいものは美味しいと飲めばいいじゃないかと。最初からその様なお考えだったのか、
栗林さん:メモを取る事もいいと思いますよ。良いと思いますよ。それも楽しみですし。
K:でもやはり知識は必要だと思いますか?
栗林さん:いや、知識がなくても楽しめると思います。知識があったらあったでより楽しめるかもしれない。そんなハードルが高いもんじゃない、と思いますね、ウイスキーって。 (6へ続く) (4へ戻る)
※次回掲載予定 12/30(金)
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