単独インタビュー第17弾 「Bar OLD SCOT バーテンダー 渋谷 知美さんを迎えて(1)」
「Bar OLD SCOTさんにて 7月某日 日差しが強く日傘が必要な頃」
Kaori(以下K):こんにちは。暑いですね。何か飲み物買って来ましょうか?
渋谷さん:いえ、Kaoriさんは座っていてください。私が買いに行きます。
(ご準備もある中、この様に渋谷さんはインタビューされる側でも、気を遣われる方だな、と改めて思いました。)
K:落ち着きましたところで、それでは始めさせて頂きたいと思います。 宜しくお願い致します。
渋谷さん:宜しくお願い致します。
K:ところで渋谷さん、ウイスキー通信、Whisky Worldと立て続けに出ていらっしゃいますよね。
渋谷さん:そうだ、そうですね。又次回も出るんですよ。
K:女性バーテンダーの方の特集ですよね?(もう発売済み)土屋さん(スコッチ文化研究所 代表)が楽しかったと仰っていました。
渋谷さん:次は渋谷さんいっぱい出ているからもういいよね、と(笑)。もしかしたら後ろ姿だけかもしれないですけれど。でも酔っ払っちゃって私1人でベラベラ、ベラベラしゃべっちゃった気がして。周りの人はドン引きだった気がします。
K:(笑)渋谷さんワールドだったのですね。
渋谷さん:ホームだから安心。
K:確かに。
渋谷さん:皆シラーっとしていました。皆さん凄い人ばっかりだったんですけれど。
K:(笑)。
渋谷さん:申し訳なかったなと。
K:でも自分の意見を言う事も大事ですからね。
K:私は以前にバーテンダーになられたきっかけを伺った事があるのですが、改めて
Q1、バーテンダーになったきっかけを教えて頂いても宜しいでしょうか?
渋谷さん:はい。いくつかあるんですけれど、3つくらいあるかな。まず男にモテそうだなと思った所が率直なきっかけなんですよ。
K:あら、そちらは聞いたかしら?
渋谷さん:言っていないかもしれないですけれど、それとカクテルを作れたら面白そうだなと思って、バーテンダースクールに通ったというものあってそれもきっかけですね。その2つですかね。あとは、適当にフロムエーを見て、実際に働こうと思って、錦糸町の別のBarに行って落とされてしまって、帰り道にここを見てこんな所があるんだと思って、たまたま翌週のフロムエーに載っていたんですよ。それを買うお金もなく、急いでメモをして電話して、熱意を伝えて入れてもらったっていう感じですね。
K:それは村田さん(現Bar Josie’s Wellオーナー)が店長さんだった時ですよね。
渋谷さん:そうですね。ただ面接した人は別の人でしたけれど、今はいないのですけれど。
K:そうなのですね。
渋谷さん:当時の料理長でしたけれど。村田さんはやっぱり何て言うのかな、カウンターにいるのを見て、こうなれたらいいなと思って頑張ろうと思いました。今のチーフも接客が凄いプロフェッショナルで学びたいなという。
K:ええ。
渋谷さん:2人共テクニカルと接客の部分でそれぞれ個性があって勉強になるなと思って未だに接客も学ばせてもらっていて、やる事が尽きないというか怒られる度にもっと頑張ろうという気持ちになる。
K:確かに。
渋谷さん:死にかけて復活するタイプなんで。すいません(笑)。
K:とんでもない(笑)。きっかけはこの3つでしょうか。
渋谷さん:はい、そうですね。まあ、順を追ってのきっかけになりますけれどね。
K:ええ。有り難うございます。この流れになって。
K:Q2:バーテンダーになって気付かれた事、良かった事はございますか?まだどちらのバーテンダーにもなっていらっしゃらなくて、こちらに入られましたよね?
渋谷さん:ええ、そうですね。
K:こちらの募集を見られて入って。
渋谷さん:レストランみたいな所には半年程はいたんですけれど。そこはカクテルとかというより、サービス面で厳しくやっていたんですけれど、もっと私が素直だとかもっと年を重ねていたら凄い良かったんですけれど反発ばかりでしたね。下に対して思う事と一緒で。本当にあの時素直になっていればなと思います。
K:ええ。
渋谷さん:あの時チーズについて、今思うと有名なチーズを色々出していたんですけれど、名前とかも教えてくれるんですけれど、友達に私は何でこんな勉強するのか分からないと、私はカクテルの勉強だけしたいのに、みたいな勝手なわがままみたいな意見を言ったら、スクール時代の友達だったんですけれど、そんな事を言うから駄目なんだよ、と言ってくれて、何でも勉強だと思わないと。チーズなんてお酒を飲むんだったら絶対に切り離せないものなんだからちゃんとやんなきゃ駄目だよと。
K:ええ。
渋谷さん:そこからそれもそうだね、と。食べ物も大事なんだ、と思ってここに入ってから調理師免許とかも取って。
K:凄い。
渋谷さん:親も基本的にずっと反対していて、夜の仕事を。
K:バーテンダーというお仕事を?
渋谷さん:あんたみたいな不愛想の人が向いていないから辞めなさいってずっと言っていて、その免許取ったりとかこういうの(雑誌に出たり、インタビューにて掲載)でやって下さると、ああちゃんとやっているんだなと思うみたいで。
K:そうですよね。雑誌にも取り上げられているわけですから。
渋谷さん:大袈裟に親だけには言ったりして、中々出られないんだよとか。
K:確かに出られる人と出られない人がいるわけですからね。それにご縁があってでもありますからね。
渋谷さん:そう、その時親だけにはちょっと大きく言ったりしていますね。
K:ええ。今はもう認めていらっしゃる?
渋谷さん:ええ。
K:もう何年目ですか?
渋谷さん:13年。
K:そうですよね。
渋谷さん:もう諦めているというか、ただ貸切パーティで帰ったり時間帯がずれたりすると辞めちゃえばいいのに、と言われたりしますね。
K:ええ。ご実家なのですか?
渋谷さん:そうなんです。2部屋あって片方にいるみたいな。
K:ええ。それなら時間帯がばれてしまいますものね、静かに帰ったとしてもね。
渋谷さん:そうなんです。
K:最初のきっかけがあって13年は、ね。
渋谷さん:そうですね、上の人達が色々と教えてくれて、大変だったと思うんですけれど。
K:ええ。(2へ続く)
※次回掲載予定日 9/14(金)
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