単独インタビュー第17弾 「Bar OLD SCOT バーテンダー 渋谷 知美さんを迎えて(5)」
K:ええ。だからプロフェッショナルをお持ちだから、今後は渋谷さんをお呼びして何かね、お話をして頂きたいのですよ。
渋谷さん:ああ、あ。
K:私は得意ではないから。お勉強会を開きたいという方もいらっしゃるのですよ。
渋谷さん:私は全然、珍しいのは知らないので、
K:自分でも分かっていた事は、ある方が10年以上前にイベントを開かれた時の事を伺っていたから悩まないで済むのですが、ウイスキーの会を開いた時に最初は「皆さんで楽しみましょう」という会だったそうですが、段々とボトルを多く持っている人や飲み慣れている人と初めての人がいるとその会の中で温度差が出て来たそうです。
渋谷さん:ああ。
K:そこで凄く悩んでしまって、最終的には辞められたというのか、お休みをしているそうです。
渋谷さん:そうですね。
K:だからそこが難しいと伺っていたから、
渋谷さん:確かに。
K:難しいお話ではなくて、入り易い入り口にしておかないと自分も焦ってしまうし。今も実際とても知識がある方がいらっしゃるし、美味しいと言われるものを召し上がっている方も多くいらっしゃいますから。オールドボトルを頂いて美味しいな、と思うものに出合っても今の段階では私はそれ以上飲み比べての追及をしないかな、と思っています。以前のブログでは色々と書いていましたが。
渋谷さん:ああ、私も。
K:温度差?
渋谷さん:そう温度差。私は種類を飲むとかそういう風にはならなくて、
K:女性の会を開いていてもお勉強をしたいという方もいらっしゃるし、自分が行き詰っているわけではないですが、今FB内の非公開で、「女性ウイスキーの会」というグループを作っていて、女性の会に参加して頂いている方と「1度参加してみたいです」、と仰っている方のみをご招待しているのですが、その中でどの様な事をしたいですか?という事を伺って、お勉強会をしたいと仰っている方もいらっしゃるし、蒸溜所の方のお話を聞きたいという方もいらっしゃるし、その事はご意見として伺って、この方々の会、この方々の会、という風な会を開いて行こうかなと今は思っています。多くの方を知れば知る程自分がそこまでの知識があるわけではないし、色々な事を考え過ぎても自分1人の考えを持って開催している以上廻らなくなってしまうし。逃げているわけではないですし挑戦はし続けたいですが、自分で廻る範囲の事をしないといけないなと思っていて、
渋谷さん:一緒にしちゃいけないけれど、良く分かる。分かります。
K:そこで考えた時に私は、こういうご意見がある、と伺った時に自分が知っている方にご相談して、講師などをお願いした方が自分を追い詰め過ぎないで、長く続けて行くという方を選択しています。
渋谷さん:うん、うん、そうですね。
K:まずは続けて行く事を考える。
渋谷さん:そう、楽しくないと続かないですからね。
K:そういう風に思っていて。そう考えると、その渋谷さんは資格をお持ちなので、何かの時に、もしくは渋谷さんが気が向いた時に、
渋谷さん:私は教科書丸暗記が得意な人なんで、そう教科書を読み上げるだけって本当に、誰でも風呂に入っている時でも出来る事。
K:でもそれをちゃんと理解していないと。
渋谷さん:(笑)。
K:だって、質問が少し変わってしまった時でも理解していれば、例えば違う言い方をしたら、答えられなかったりするもの、丸暗記だったら。要は理解しているから、きちんと答えられるのであって、丸暗記だけだったら違うと思います。
渋谷さん:私でお力になれれば。
K:何かの時に本当に、どの様な形にしろお願いしたいなと思っています。
渋谷さん:プロフェッショナルをどうしたら取れるかとか、そういう事だったら得意げに話せると思います。
K:あ、良いですね。取りたいという女性の方もいらっしゃいますからね。
渋谷さん:相談されるといっぱい返したくなるんです。
K:でも土屋さんに対して良くないですね。対策もされているわけですし。
渋谷さん:そうかそうか。
K:こちらのお話は、駄目ですね(笑)。 それでは、早速プロフェッショナルをお持ちの渋谷さんの今のお勧めのウイスキーを教えて頂けますか?
渋谷さん:はい。珍しいウイスキーを下さい、と言われる時に私は普段何を飲んでいますか?と聞いて「こういうオールドボトルばかり飲んでいます。」という方だと「あまりうちにはないんで、良ければウイスキーベースのカクテルをいかがですか?」という勧め方をするんですよ。後、「普段僕全然分からないんです、という僕が飲んだ事ないヤツで。」と言われると...
K:まだあなたの事を知らないのに?
渋谷さん:そうですね。「シェリー樽がいいですか?」とか、メニューを見せたり、ボトルの前に来てもらってこういうラインナップです。と言うんですけれど、下の子が「うちには、珍しいものはないんで」、と言ってしまう。そして私にどうしましょうか?と。
K:私も反省しなくてはいけないと思うのですが、今いる立場、今ある環境の中で挫折する時もあると思うのですが、今与えられている環境の中で、何がお客様に対してベストなのかを考えないといけない、と。
渋谷さん:そうそう。人によって求めらているものが違うんだから。
K:ウイスキーは、尊敬しているある方や他の方々ともお話するのですが、色んな考え方があって。1番伺っているBarで私が教えて頂いたのは、そこの方からも「オフィシャルは大事だよ。」と。「オフィシャルをそこまで知らなくてオールドボトルを飲むのも良いけれど、まずはオフィシャルなんだよ。」と。
渋谷さん:そういう事をもっと言って欲しい。
K:私はそういうお話を頂いて、私はBarも好きで伺ってカクテルも頂いていますし、使える範囲が沢山あるわけではないですから、イベント以外ではどちらかと言えばオフィシャルを頂いている方が多いと思います。以前ある方とお話をして仰っていたの。やはり沢山オールドボトルを飲んでいる人はいるけれど、でもオフィシャルを知らないでオールドボトルの話をするのは、可哀そうって。まずはオフィシャルを知って、その違いを愉しむのが楽しいって。沢山の事を知っているこの方も、あ、その様な考え方なのね、と。私がそう育って来た様に、私の周りにいる方はそうなのね、と。私は先輩方から「オフィシャルを大事にしてね。」と言われる事が多いですね。
渋谷さん:可哀そう。
K:私がウイスキーをいいな、と思ったのは、嫌いと言う言葉を普段からあまり使いたくなくて、好きではない、得意ではない、という言葉を使う様にしているのですが、ウイスキーには「嫌い」、という言葉の必要性が殆どないのです。
渋谷さん:分かります。
K:以前はウイスキーの中でも得意ではないかもと思っていたウイスキーが、他の所で頂いたら「あれ?」と思って、それはソサエティのボトルだったのですが、そちらを頂いた時にあら?と思って。それで私このウイスキーを頂ける、と思った事があって。
渋谷さん:ええ。
K:それから改めてもう1度オフィシャルを頂いたら、あれ?と思いました。だから以前オフィシャルを飲んでいて、得意ではないかも、と思ったものがソサエティのボトルで頂いて「あれ?」と思ったので、どうなるか分からないと思いました。もしかしたらその時の体調だったり、雰囲気や開栓時で違うのだと思いますけれど、私はオフィシャルでいつも頂くウイスキーがあってもいいかなと思っています。あくまでも嗜好品ですから、楽しみ方はそれぞれだとも思っています。
渋谷さん:そうなんですよね。
K:あと、自分が好きなウイスキーは可愛いから、Barに伺ってもお家にあるものでも頂いているかも。不思議と。
渋谷さん:何か家族なんですよね、ずっと接して来た。
K:ええ。
渋谷さん:オフィシャルだとこれです。この時期冷凍庫で冷やしています。 後はお値段から言ってお勧めは、これですかね。
K:トマーチン…30年!
渋谷さん:少しお出ししましょうか?
K:ええ、宜しいのですか?私そういえば、バスの前で写真を撮りました。
渋谷さん:バス、本当にあったのですね。
K:ええ。私は横浜に行ったのですが、mizumachi barさんの前で写真を撮ったり、中を見せて頂いたり。又、先日もアードベッグデーの時は、Auld Kiln BARさんのお店の前でバイクにまたがって写真を撮ったら多くの皆さんから「嬉しそうな顔していたよね。」と言われました(笑)。満面の笑みだったみたいです。
渋谷さん:(笑)。
K:本当に嬉しかったのですよ。その為にパンツを穿いて行きました。嬉しかったわ。その様なイベントは、たまにあると嬉しいです。
※次回掲載予定日 10/12(金)
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