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単独インタビュー第19弾 「Bar Scotch Cat オーナーバーテンダー高橋 妙子さんを迎えて(6)」

26 7月 2013 4,180 views No Comment

K:私の質問リストには書きそびれておりましが、スコッチキャットさんのお名前の由来を教えて頂けますか?

高橋さん:最初にいた本厚木のバーテンダーさんに教えて頂いたんですけれど、ウイスキーキャットと言った方が一般的だと思うんですけれど、蒸溜所でネズミを取る為に飼っているという、そのバーテンダーさんから習った言い方がスコッチキャットだったんですね。ウイスキーキャットではなくて、

K:ええ。

高橋さん:その時に、今はなくなってしまったんですけれど、鎌倉に本当にスコッチキャットという名前の猫の雑貨屋さんがあって、猫のものばっかり、猫グッズばっかり集めた雑貨屋さんがあったんです。ウイスキーキャットではなく、スコッチキャットという名前で、例えば樽の上の置物のにゃんこ、であったりとか、そういうのがいっぱいあって、そこを見に行ってですかね、そのバーテンダーさんからそう聞いて、そのお店に見に行って、猫が大好きだったものですから、スコッチウイスキーのBarだし、これはピッタリだと思って。メールアドレスから、今ブログを書いているんですけれど、ブログのタイトルからずっとスコッチキャットという名前を使っていたんですね。なので、いざ独立するとなった時に、Bar Scotch Cat という架空のBarのブログがあって、書いていたので、皆さんが独立する時に「じゃあBar Scotch Cat が本物、リアルになるんだね。」って言われて確かにって。他に付けられないよな、と。私の片隅でどこかに、もしも独立したらそういう名前になるんだろうな、うっすらとぼんやりと思っていた事もあって、そのままですね。

K:素敵ですね。

高橋さん:ふふ。

K:最初はブログだったのですものね。

高橋さん:そうですね。最初はお店の場所も名前も出さず、1女性バーテンダーの日記として書いていたので、そのタイトルがBar Scotch Catだった。実際そのお店は実在しないんだけれど、あくまで1女性バーテンダーとしての呟きを書いていた、という形だったので、いざ独立します!となった時に、本物になるんだ、Bar Scotch Catに行かれるんだね、と、嬉しかったですね。

K:そうですよね。

高橋さん:ずっと長い事その名前を使っていたので、タイトルでもアドレスでも使い続けていたので、もう当たり前の流れで自然の様な流れでこう名前になっちゃいましたね。

K:最初にブログを書かれた時の1番始めにコメントを下さった方は覚えていらっしゃいますか?

高橋さん:最初のコメント、うん、あの方かな、この方かなと候補が何人かいらっしゃって、確実ではないんですけれど、その当時勤めていたお店の常連様だったとは覚えていますね。私が最初ブログを書き始めた時もその身近な常連様にしか言っていなかったので、ブログをご覧になって下さった方がコメントを下さったのかなと思っていますね。

K:嬉しいですよね。

高橋さん:嬉しいです。

K:反応、何かをしている方というのは、何かしら反応を求める、という風に言わないにしろ、反応があったら嬉しいですよね。

高橋さん:そうですね。書き甲斐もありますしね。

K:ただ、と言ったら失礼ですけれど、FBでもご覧になる専門の方もいらっしゃるわけではないですか。その中で反応を、今なら気軽にいいね、という機能も付いているので、あ、見て下さっている方がいるのね、というだけでも何となく、

高橋さん:書き甲斐がありますよね。

K:はい。あえて皆さん、言わないだけで見て下さっているのだと分かると、よし、という。

高橋さん:また頑張ろうっていう、

K:そうですよね。
お話が又変わるのですが、何かカクテルを作って頂けたらと。宜しいですか?

高橋さん:はい。

K:妙子さんのお勧めを。

高橋さん:何にしようかな。

K:1番困ってしまう、お願いですが。

高橋さん:でもアレキサンダーを召し上がって、ウイスキーも召し上がっていますものね。

K:もし宜しければ、先日伺った時に頂いた大会に出されたカクテルも美味しかったですし、

高橋さん:この間お出ししたカクテルは運が良くリピーターも多いので、あれは嬉しくって私もよく出しているんですけれど。

K:では、又お願いしても宜しいですか?

高橋さん:はい。

K:何が良いですか?と聞いておきながら、結局自分で決めてしまいましたね。

高橋さん:いえ、いえ、この間お出ししたからどうかなと。

K:美味しいものは又頂きたいですね。私飽きないのですよ、ずっと同じものを頂いていても。美味しいなと思うと。ご覧になって頂いているかもしれませんが、カクテルはアレキサンダーと、

高橋さん:よく召し上がっていますよね。

K:ラガヴーリン16年。

高橋さん:ええ、ラガヴーリン。

K:飽きないのですよ。

高橋さん:好きなものはいつまでも。

K:はい。同じウイスキーを頂いてもその時によって違うのですよね。

高橋さん:そうですね。

K:お酒って。その時の体調もそうですし、心理状態でもそうですし、いつも甘いと感じているのに、甘くなかったり、今日は苦いんじゃない?と感じる時もありますし。

高橋さん:そうですよね。

K:それはボトルを開けてからの時と、その後と、又開栓した時期もあるでしょうし、自分の体調も、精神状態もあるのかなと。バロメーターではないですが、その様な事も多少は、

高橋さん:ありますね。いつも同じお店でラガヴーリンを召し上がっているので、

K:ええ。

高橋さん:それを見ていて、良いなと思いつつも、そのお店が羨ましかったりもします。ここだと決めていらっしゃるんだなと、思って。

K:何名かのバーテンダーの方から言われますね。「そこでしかラガヴーリンを飲まないんでしょ?」って。

高橋さん:うんうん。

K:最初アップしていた時は、皆さん、いいね、をしてくださって、途中から言われたのですよ。「そんなにラガヴーリンが好きなの?うちにもあるよ」、と。冗談交じりに。

高橋さん:ええ。

K:「ラガヴーリン16年あるよ」、と。でもその方も分かっていらっしゃるのだと思いましたが、「私ラガヴーリン16年はあちらでしか飲まないのです。」、とお伝えして。勝手な拘りがあるのです、と。ラガヴーリンを頂いているそのBarのオーナーの方は何も仰らないのですが、1度だけ「うち違うウイスキーもあるよ。」と(笑)。勿論知っています。と。

高橋さん:(笑)。

K:それまでは勿論そちらで色々なウイスキーを頂いていたのですよ。ただ、ラガヴーリンをそちらで頂いた時、感動したのです。「うわ、美味しい、ラガヴーリン16年」って。
それをその時の常連さんにお話をしたら、「うん、あそこで飲むラガヴーリン16年は美味しいよ」、と。

高橋さん:ふふ。

K:やはり何かあるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

高橋さん:お待たせしました。

 

 

 

 

 

 

 

K:カクテル名を教えて頂けますか?

高橋さん:フクインです。

K:フクイン?私カクテルの色だけ覚えていて、漢字で書くのですか?

高橋さん:福に音、と書いて、わりと宗教用語ですかね、福音書の福音、

 

http://www.pbo.gr.jp/festival/1845/

 

 

 

 

 

K:そうなのですか。
話は戻りますが、妙子さんのお店でもいらっしゃいませんか?同じものしか飲まない方は?

高橋さん:いらっしゃいますよ。中にはコースが決まっていらっしゃって、1杯目はこれで、これは2杯か3杯かその時の体調によりますけれど、締めはこれを飲んでお帰りになると、いう方もいますね。

K:何だか、こちら、飲み手として、と言ったら失礼かもしれませんけれど、逆にそれが楽なのですよね。

高橋さん:そうですよね。いつもの自分のペースを乱さず、

K:そうですね。そう考えると皆さん最初冗談でラガヴーリンなのでしょ、と仰っていた方も含め、有り難い事に、今はラガヴーリンをアップするだけでも皆さんいいね、してくださるので、有り難うございます、という感じですかね。以前は、そちらのBarで何回か頂いても「何にしますか?」と聞かれていたのが、何回か伺わせて頂いていると思っていますが、何回も伺っていると思ってはいけないと思っている部分がありますし、いつも「どうしますか?」と聞かれていて、最近は「ラガヴァーリン(オーナーの方は、こう仰います。)で良いですか?」と、聞いて頂く事が嬉しかったりして。

高橋さん:そうですね。

K:伺っている身として、いつものでいいの?と聞かれるのは、ちょっと嬉しいです。

高橋さん:そうですよね。覚えてもらっている、気に掛けてもらっている、

K:はい、そうですよね。それはちょっと嬉しいですね。

早速頂きます。色も本当に綺麗ですね。
どの位、こちらのカクテルに辿り着く迄、何回試作されたのですか?試行錯誤されて何杯目で出来上がったのですか?

高橋さん:そうですね。今回の場合はどうだっただろう、名前だったり、何となくの味のイメージだったり、コンセプトというのは前からあるんです。実は温めて温めてどこかにあるんですけれど、じゃあ、実際の材料を使って、調合をしてみようと、味の調整をしようとなると何回なのかな、リキュールの種類を変えてみたり、ブルーの量を変えてみたりしながらだから、2、30回では済まないですね。何十回かはやっています。

K:それはどうされるのですか?ご自分で決められるのですか?例えば、信頼している方に召し上がって頂いて反応を見たりするのですか?

高橋さん:勿論最終的には自分で決めますね。自分で決めて、場合によってですけれど、こっちとこっちどっちがいい?とお客様に聞く事はあります。どっちが美味しい?って。お味をお聞きする事はありますけれど、基本は全部自分で決めていますね。

K:そうですよね、そうしないと後悔しますよね。

高橋さん:そうなんです。駄目な時に人のせいにしちゃう(笑)。

K:そうですよね(笑)、やっぱりそうだった、って。私やはり自分で決めておけば良かったって、思いたくないですよね。

高橋さん:結局はそこかな。

K:こちらの福音カクテル、今の季節に合うだけではなく、1回クリアにする、1回自分を落ち着かせるにも良いカクテルですね。何でしょう、甘いのですけれど、シャキッとしなさいと言われている様な気がしますし、

高橋さん: (笑)そうですね。甘いですけれど、意外とこれアルコール度数が強いですからね。

K:そうですか。

高橋さん:結構入っていますよ。

K:あら、大変(笑)。

高橋さん:(笑)それで、背筋が伸びるのかもしれませんね

K:だからかもしれないですね。有り難うございます。

高橋さん:いえいえ。(7へ続く)   (5へ戻る)

 

※次回掲載予定日 8/2(金)

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