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単独インタビュー第11弾 「信濃屋食品 北梶 剛氏、緒方 博之氏を迎えて(4)」

12 8月 2011 2,594 views No Comment

K:緒方さんのお話に戻ります、緒方さんは運営管理をしていらっしゃるのみ。のみと言っても広い範囲でいらっしゃると思いますが。もう少し具体的に教えて頂いても宜しいですか?

緒方さん:具体的に仕事内容は、商品ページの更新、写真撮影、出荷業務、お客様対応ですね。

K:お客様からのお返事を書かれるのも緒方さんですか?お問い合わせだったり。

緒方さん:洋酒、ウイスキーに関しては書きますね。

K:入社されてからずっとですか?

緒方さん:いや、4年目です。最初は、目黒店に入って、3カ月で店長をやれ、って言われて、分からないままやっている内に2年位やって、その後武蔵小山に行ったり。そして3年前にネットに行けと又言われて。

K:ご希望していた訳ではなくて?

緒方さん:やるんだったら、ネットをやってみたかったんで。

K:元々お詳しいと言う事ですか?

緒方さん:メカ好きなだけです。

北梶さん:機械が好きなんですよね(笑)。

K:最初お会いした時に、THE MASH TUNさんの周年のイベントの時にiPadを持っていらっしゃいましたよね?それをずっと離さずに持っていらっしゃったから。

北梶さん:変な奴みたいじゃないですか(爆笑)?

K:いや、本当にそうでしたよ。北梶さんは、その前に何処かでお会いしていたのですが、緒方さんはその時が初めてでした。それでずっと何かをされていて。そう言えば何処かの帰りでした?

北梶さん、緒方さん:スコットランドの帰りでした。

K:そうでしたね。

ハイランダーイン (2)

 

 

 

 

 

 北梶さん:これ(ベンリアック)を買いに行った時の帰りです。その時の写真を皆さんに披露したりとかしてた感じですよ。

K:その時に下を向いて、ずっとされていたからこの方はどの様な方だろうとずっと思っていて。話しかけられない様な方なのだなと思っていました。だから話しかけても...

緒方さん:ま、根暗ですからね(笑)。

K:何だかその様なイメージがあって。

緒方さん:根暗でオタクで、草食で(笑)。

K:草食ですか?

緒方さん:草食です。

K:北梶さんは肉食ですよね?

緒方さん:完全にそうですね。北梶さんは肉食です。彼が肉食って、俺が魚介を食べるという流れですね。

北梶さん:大体そうです。

K:(笑)

緒方さん:そこでも喧嘩しない。

K:いいですね。取り合わなくて。

北梶さん:そんな感じでバランスが良いんです。

 

K:本当にそうですね。早速ですが緒方さん、信濃屋さんに何故入社されたか?又魅力について教えてください。

緒方さん:入るまでは外から見ただけでも商品が凄い、品揃えをしているなと。入った後は、酒が好きな奴が働いているんだと。

K:ええ。

P1060314_SP0000

 

 

 

 

 

 

 

緒方さん:実際働いている人間が酒が好きだから、お酒という商品を使って楽しく仕事が出来るんじゃないかと。

北梶さん:やっぱり商品力には魅力がありますよね。

緒方さん:商品は強いと。

K:それは本当に思います。

北梶さん:僕が入る前から樽買いとか結構やっていたんで、それが酒屋で出来るのが凄いなと思って。入社前の同業者の立場の自分から見ても、魅力のある会社だと思いました。

K:樽買いが出来るのは、北梶さんが入社する前からで良いですか?

北梶さん:そうですね。

K:菊池さんが最初なのですか?

北梶さん:そうですね。ですよね?

緒方さん:うん。菊池さんから始めた事です。

北梶さん:で、酒屋で一樽買って、これ美味しいですよ、って提案出来るのは凄い話だなと思って。僕が入社した時はすでに数樽リリースしていましたね。

K:一樽買えるのは、やはり凄いですよね。

北梶さん:一樽買っても売っていかなきゃ在庫になるだけなんで。

K:そうですよね。

北梶さん:美味しくなければ買ってもらえないですし。

K:はい。

北梶さん:バーテンダーの方でしたら当然お酒に詳しいですが、一樽購入して販売していくにあたっては酒屋の人間もちゃんと美味しいお酒を知っていないといけないし、プロのバーテンダーの方をはじめ詳しい飲み手のお客様にお勧め出来ないじゃないですか?それを自分の入社当時から今の上司の菊池がやっていて、その取り組みには非常に感心しましたね。

K:はい。それがお2人にとっての魅力は樽ごと買えると言う事と。

北梶さん:そうですね。その魅力は大きいです。

K:柔軟性のある会社と考えて宜しいのですか?そういう訳ではない?面白そうだからやってしまおうかみたいな。

緒方さん:そういう所はありますね。いちいち面倒くさい資料を作らなくてもこうバイヤーの情熱で樽の購入までに辿り着ける、実績あっての事ですけれど。頑張ればそういったチャンスとしては与えられる、与えられはしないですね。自分達で取って来る。

K:ええ。すればする程、勿論何か得なくてはいけないのでしょうけれど、した事によってそれを受け止めてくれる会社と言う事ですよね?

緒方さん:まぁ、やりたい事をやらせてくれるという。良くも悪くもルーズな所がある(笑)。

北梶さん:(笑)。

緒方さん:そのやりたい事をちゃんと順序立てて、持って行くまでが大変ですけれどね。これやりたいです。やった事がなければ、それは売れるのかという事になってしまいますからね。

K:ええ。それが売れる為に、これがこうしてときちんと話して、じゃあいいよと。

緒方さん:そうですね。

K:そうするとやりがいはありますよね。

北梶さん:そうですね。

 

K:有り難うございます。Q3、それぞれの簡単な経歴を伺っても宜しいでしょうか? 

緒方さん:経歴だって言ったら、北梶さんでしょ。異色の経歴を持っているから。 

K:ええ(笑)。それでは北梶さんから。 

北梶さん:いや、前科とかないから大丈夫ですよ(笑)。 

K:こちらのお仕事1本でされている方も勿論いらっしゃるので。ただこういう経験をしたからこの様に活かせると言う事もあるでしょうし。北梶さんの場合は? 

北梶さん: そうですね。学生の時にはプロボクサーで食って行こうと思ってボクシングをやてたんですが、それをあるきっかけで断念して、でも就職試験等興味のないことを勉強するのが面倒くさかったので、その延長で単純に体を動かす仕事をと。自分のやりたいことが特にはっきり見えてない状態で陸上自衛隊に入ったんですよ。 

K:ええ。 

北梶さん:陸上自衛隊に入って、資格取って辞めてそれから何か考えようかなと思って。けど僕は運動が出来た方だったんで、資格を取り易い後方支援の部隊には配属されず、強制的に将棋で言う歩兵みたいな普通科という部隊に配属されて、資格どころではなく顔に色々と塗って戦闘訓練や山にこもったりしてました(笑)。 

K:ハードだったのですね。 

北梶さん:ひたすら走って、腕立てして、小銃とか機関銃とか無反動砲と呼ばれるバズーカみたいのを撃ったりいじったり、それはそれで楽しかったですけど(笑)。

K:ええ。 

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北梶さん:結局色々合わなくて辞めた時に、何かないかなと思った時に興味があったのがお酒ですよね。 

K:そこで出合って。 

北梶さん:そこで出合って、先程お話していたワインのインポーターへ入ったのが始まりですね。その後の札幌の酒屋さんでは何年か基礎を教わって。その酒屋で働いている時に、バーテンダーさんを接客する機会が今の会社よりはかなり少ないですが度々あって、その時はまだ全然Barとか行った事がなかったんですけれど、それをきっかけに美味しいボトルを教えて頂いたりしながら、コツコツ飲んだ事のない蒸留所のものやボトラー系のものを仕入れたり、売っていたりしていたんですよ。自分の仕入れたものを買って頂くとやっぱり嬉しいですし、どんな感じのお店でどんな風に飲まれているのかも気になって、色々接客しているうちに結構仲良くしてもらって、それでさらにモルトを色々教えてもらって。最初はワインだったんですけれど、そこから気が付いたら僕はモルト(ウイスキー)に嵌っていましたね。 

K:ええ。 

北梶さん:モルトを勉強している内にもっと現地やヨーロッパで色々と肌で感じたり知りたいと言う感じになっていて。それでドイツの会社に入る機会がありまして、ドイツだったら当時でもモルト大国だという事も知っていましたし、自分はビールも大好きですし、仕事はワインがメインだったのですが、仕事をしながらモルトやビールの勉強が出来れば最高かなと思って。長くはないですがドイツで暮らす事によって、リンバーグのウィスキーフェアをはじめ中小規模でやっている現地のイベントを見たり、現地のモルトファンと話したり、ウィスキー以外にも勉強になる事は多かったですね。けどその会社も合わなくて(笑)。 

K:(笑)。 

北梶さん:札幌にいた頃から信濃屋は知っていたんで、最終的にウイスキーの仕事をするならこの会社だなと思って帰国後入社する事になりました。 

K:そこですぐに入社が決まったのですか? 

北梶さん:そうですね。ポンポンと。 

K:そうすると今がお勤めされて1番長いですか? 

北梶さん:長くなるかもしれないですね。ずっとお酒の業界っていうのは変わらないんですけど、好きな事を仕事に出来ているので長くなっている感じですかね。 

K:ええ。 

北梶さん:最初店舗にいて、半年位で今のバイヤー職になって、最初は手探り状態でめちゃくちゃ苦労しましたね。 

K:最初は店頭に立たれていたのですか? 

北梶さん:そうです。それからですかね。自分がバイヤーになった時に、緒方君がネットの配属になって。手探り状態でやっていたというお互いの苦労も知っているんで、今も社内では一番頼りにしていますね。

K:ええ。 

北梶さん:それで今に至る、これで経歴になっていますか? 

K:大丈夫です。有り難うございます。 (5へ続く)   (3へ戻る)

 

※写真はご本人のご希望

※次回掲載予定日 8/19(金)

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