単独インタビュー第17弾 「Bar OLD SCOT バーテンダー 渋谷 知美さんを迎えて(8)」
K:今後ウイスキーを好きになる女性は増えて行くと思いますか?
渋谷さん:思います。増えないと困っちゃう、私が。
K:増えて欲しい、でもある意見では女性にウイスキーが中々浸透出来ない理由としてある方が仰っていたのは、
渋谷さん:聞きたい。
K:まずは度数があるから。度数でまず女性は抵抗があるのではないかと、
渋谷さん:なるほど。
K:だから私が広めたいな、という話を否定はしないし、応援するけれど、難しいと思うよ、と。まずは、度数が高いから、ウイスキーに長く携わっているある方が仰っていて、そうなのね、と私は思ってしまったのですが、
渋谷さん:ただその方も正しいと思うし、度数が高いならではの良さもあるというか、酔いたい時に一気飲みして酔えるというか、それはいいのか悪いのか分からないですけれど、それも冷やす事でテキーラ的な飲み方も出来る、多面性があったりとか。後なんだろ、原料が一緒でもアイラがあったり、スペイサイドがあったり、味わいが全く違うという、ネイルと近いものがあると感じるんですよね。昔テキーラを発生したフランスだと、ドレスに合わせたりとか、着るものに合わせてリキュールを合わせて飲む習慣が上流階級にあったという話とかあるんです。
K:ええ。
渋谷さん:そういう感じで、色がはっきりした感じではないけれど、その繊細な部分だったり、蒸溜した良さって言うのは、プリン体がなくなるという事だと思うので、今もハイボールが健在だったりとか、カクテルにしたりとかもそうですけれど、うまく紛れ込ませたりとか。そうですね、女子の座談会でもあったけれど、ベースにウイスキーが駄目なんです、と言う人にあえてウイスキーを分からなく最初に言われたのではなく、後から言われて、美味しい、と飲み干した後に「ウイスキーが駄目」と言われて。嬉しいじゃないですか、ウイスキーが苦手な人に飲み切ってもらえるって。
K:確かに。
渋谷さん:そういうのは思いますけれどね。そう、だからKaoriさんみたいにお洒落な人が前に出てやって欲しいんですね。
K:お洒落かどうかは置いておいても。
渋谷さん:どういう伝え方がいいかなと思って。飲み比べが1番面白いと思うんですよね。1,000円でこの3つが飲み比べられますよ、とか、少量ずつ。
K:そうですね。あと実際のところ続けて行こうと考えるなら、自分が甘えないようにしないと絶対続いていかないと思うから。
渋谷さん:確かに。
K:それに私は過去に主催したイベントが2人きりという経験もしていますし、もしかしたら自分1人かもしれないと常に思っています。だから、いらっしゃって頂いて当たり前だとは思っていないけれど、今少しずつ定着して最低5名程は、いらっしゃって頂けるかもしれない、という感じでしょうか。
渋谷さん:でも増やしたいですね。
K:やはりだから有り難いと思うのですよ。ある方から、あるお酒の女性のイベントは最初は少人数だったけれど、今は30名だったり100名だったりという会になっているからKaoriさんも頑張ってください、と仰って頂けたのですが、1人でするとなると…
渋谷さん:やりたい。
K:そこまでになると1人だとどうしても難しい事もありますから。一緒に携わってくださる方がいないと、絶対、と言うより、もしかしたら分かって下さっている方が助けてくださるかもしれないけれど、同じ気持ちの人が何人かいれば、
渋谷さん:そうですね。
K:可能かもしれないですけれど。
渋谷さん:時間さえ合えば。
K:是非。本当に100名の方を満足させるとなると、考えます。今考えると2人の時もありましたからね。最初からいらっしゃって頂いている方は今お忙しくて中々いらっしゃって頂けないのですけれど、そこからやっと定着して5名程はいらっしゃって頂くようになりました、今は多い時は平均して10名以上集まって頂けるようになりまして、それがもっと増えたりしたら勿論嬉しいのですが。
渋谷さん:そうですね。
K:私は人数ではないと思っている部分もありますから。
渋谷さん:ええ、ああ、そっかそっか。
K:自由参加型女性ウイスキーの会ではなくもう1つの会費を頂いての会であれば、更に色々と工夫して集客するスタイルにしているので、お集まり頂くと嬉しいのですけれどね。
渋谷さん:でももうちょっと。
K:Barという空間も大事に出来る方とご一緒したい気もする。私が最初に酔っている気も致しますが(笑)。
渋谷さん:それでいいと思いますよ(笑)。ギャップが又。同じ人なんだと思わないと、機械じゃないですから。
K:サイトをご覧になっているイメージと違うみたいで、でも同じと仰る方もいらっしゃいますね。
渋谷さん:それで全然いいと思います。
K:そうでしょうか。
渋谷さん:土屋 守さんの改訂版になる前のシングルモルト大全に失恋した時のベスト3、ピクニックで飲みたいベスト3が書いてあったんです。良いのは、皆分かるじゃないですか、失恋した時や優しい言葉で広めて行くというのは、凄い大事だと思うんですよ。
K:ええ。
渋谷さん:うちも何かありますか?と気分を聞く時もあるのですが、「どんな気分ですか?」と。今日は最低だね、と言ったら「傷ついた心を癒すのは、これですよ」、と。「いつもと違う味ですよ」、と。
K:ええ、ええ。
渋谷さん:そう、だから昔の、何年前のどうとかも良いんですけれど、うちはそういうものがないし、そういうもの、分かり易さですよね。分かり易く伝えると。何樽のどうこうとかじゃなく、さっきと一緒ですけれど、その人の気持ち添った何て言うのかな、ウイスキー。難しいですけれどね。何かこれは、出した時に何樽って何の香りがします、という言い方も良いんですけれど、気持ちに添うと言うか、ちょっと夏バテで疲れたから、にぴったりですとか失恋した時に飲むといいそうですよ、とかそういうのを添えると広がりがあるというか。
K:そうですね。
渋谷さん:って思いますね。
K:何だかとてもいいですね。有り難うございます。
K:Q8、私の定番の質問ですが、今迄のBarで感動した出来事、又お客様との思い出等を教えて頂けますか?
渋谷さん:うーん。
K:今思い出せる事で構わないのですが。ただこの質問が1番悩まれるみたいですよ。
渋谷さん:そうですね。漫画である様な泣いていたら、ちり紙が出てきたりとか。考えちゃいますね。そうだな。
K:現在進行形でも構いませんよ。
渋谷さん:最近、居酒屋ではないですよね?Barですよね。Barは始めは勉強の為に行っていましたが、10年以上前ですけれど。最近は。
K:思い出した時で良いですよ。それでは次の質問ですが、
Q9、渋谷さんの野望について
渋谷さん:それはもう。
K:あの事(マスター・オブ・ウイスキー)ですよね?今度はいつですか?
渋谷さん:今年あると思うんですけれど、来月頭に募集があると思うのですが。受かる自信は0なので。
K:ええ。
渋谷さん:調べられないです。どうしたらいいですかね。誰かに代筆して欲しいって感じですね。
K:でも論文が通った方は、あの方のみなのですよね?
渋谷さん:論文に受かったのは、7~8人はいるらしいのですが、2次試験を受かったのはサントリーの方ですね。売り手としたら書けるんですけれど、広めるとすると。
K:論文を私は書いた事がないから、正直どうの様に書いたら良いのか分からないのですが、
渋谷さん:先に古畑 任三郎みたいに犯人を先に言うらしいですよ。そこから裏付けをして行く、みたいな。今年、少し厳しいかなというところですね。来年と考えるとずっと出来なさそうだし。
K:ええ。
渋谷さん:女性ならではの事を書きたいと思うし。
K:その方が絶対良いと思います。女性の事をアピールしつつ、女性ではない場合の事も考えつつ。
渋谷さん:そう、これからですね。今年は厳しいかなと、作文でも送っておこうかなという気持ちはあります。
K:もしかしたら、受かりたいという、受かりたいと思う気持ちを前提にしなくてはいけないのかもしれないですが、もし今年はまあと思っているなら、力を抜いた事を書いても良いのかもしれないですね。
渋谷さん:ああ、息抜きで落ちてもいいや、という気持ちでやってみても。
K:ええ。毎年この人受けているな、でも(笑)。
渋谷さん:そうそう(笑)。
K:しつこいって悪くないかも。
渋谷さん:渋谷って言う位だから、しぶとくいこうかな(笑)。
K:名字は変わるかもしれませんからね。
渋谷さん:いつ死んでしまうか分からないから、遺作としても。
K:まあ、それが良い事かは分かりませんが。何かの本で読んだのですが、確か営業の方の内容だったと思いますが、しぶとくするのも1つの手だと。それは置いといても、しつこく何かをする事は悪い事ではないと思います。気持ちが入ると私もしつこくなりますし。ただ女性ウイスキーの会について、しつこいかと言うとそうではない部分もありますし。ただ長く続けて行きたいという気持ちがありますね。
渋谷さん:諦めないという事ですよね。
※次回掲載予定日 11/2(金)
Leave your response!