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単独インタビュー第18弾「THE MASH TUN  TOKYO 鈴木 徹氏を迎えて(6)」

15 3月 2013 2,302 views No Comment

 

 

 

 

 

 

 

 

K:Q4、こちらも聞かれる事かもしれませんが、何故モルトウイスキーをメインとしたBarを開かれたのですか?

鈴木さん:それはね、流れと縁ですよね。

K:流れと縁?

鈴木さん:はい、縁と流れでそうなったのでしょうね。

K:元々は?

鈴木さん:元々の飲み始めはウイスキーなんですよ。

K:最初からウイスキーなのですね。

鈴木さん:最初からウイスキーなんですよ。

K:ええ。

鈴木さん:本当は最初に何を飲んだか知らないですけれど、意識して飲むようになったのはウイスキーですよね。今みたいに、自分の若い頃にね、安いチェーン店の居酒屋さんとかがなかったんで、居酒屋さんとかはおじさん達が行く所だったし。

K: ええ。

鈴木さん:若者が行く所じゃなかったし、そんなにあっちこっちになかったし。で、Barもなかったし、Barって言ってもおじさんが行く所じゃないですか?

K:ええ、ええ。

鈴木さん:本当に20歳位の頃、20歳から飲んでいる事になっているので、それ以前は記憶にないですから(笑)。友達なんかとボトル入っているから行こうぜ、って。何て言うんですかね、スナックみたいというか、今無い様な形態の店ですよね。今で言うと、ダイニングバーみたいな所なんですけれど、良く分からないんですけれど、つまみが出て、何かビールとかもあって、ショット売りもするけれどそんなにたくさんあるわけではなくて、棚に並んでいるのはキープボトルみたいなね。

K:ええ。

鈴木さん:話を戻さなくちゃいけないんですけれど、飲み始めたのはそもそもウイスキーが多かった、ウイスキーだったんです。主に日本のウイスキーだったんですね。サントリーのホワイトとか、角とかですね。オールドとか、リザーブとかは高級品だったんで。

K:はい。

鈴木さん:どこの家にも海外旅行のお土産で何故かジョニーウォーカーであって、誰も高級だから、と言って開けないで飾ってあるんですよ。
 
K:ええ。

鈴木さん:鎮座していましたね。ウチもジョニ赤が鎮座していたのを覚えていますね。そんな事で、自分がちゃんと給料を稼げるようになったら、スコッチウイスキーを飲みたいなと、思っていた訳ですよ。で、20歳過ぎて社会に出て、自分で仲間と飲みに行く時にやはりボトルを頼もうと思って。

K:ええ、格好いいですね。

鈴木さん:3、4人で行ったんですけど。それでボトルを注文して、皆でロックだ、水割だと飲んでいたわけですね、それがブレンデッドスコッチだったんですよね。バランタインとかで。1番飲んだのは、バランタインとパスポートですねー...。
 
K:パスポート。

鈴木さん:最近見掛けないですよね?

K:はい。

鈴木さん:あれはよく飲んだな、

K:本当に懐かしいです。

鈴木さん:うん、今飲めば、ん?グレンキースかな?とか思うのかも(笑)。

K:そうですね。

鈴木さん:好んでいたのはバランタインファイネストかパスポートかのどちらかでしたね。

K:ええ、はい。

鈴木さん:ホワイトホースは癖があるからやめようよ、と。今考えれば、ラガヴーリンじゃん、って(笑)。
 
K:(笑)、そうですよね。

鈴木さん:今思えば、特級表示の税関番号入り760mlとかでしたから、贅沢なものを飲んでいたかなと。

K:ええ。

鈴木さん:ま、そんな感じだったんですよ。で、その内モルトウイスキーというのがあるんだな、と。

K:ええ。

鈴木さん:興味が持つと本とか買ったりして、世界の銘酒辞典というのがあったんですね。

K:ええ。

鈴木さん:今も出ていますけれど、当時3,000円位かな、2,000円ちょっとかな、意を決して買って当初お酒の本がないから一生懸命読んで、あれも飲んでみたい、これも飲んでみたいと思うじゃないですか。でもボトルキープの所に行ってもないわけですよ。巻末とかにBarが紹介されているわけですよ。
 
K: ええ。

鈴木さん:それでBarに行ってみようか。で、銀座の老舗のBarとかに行ってみるわけですよ。

K:お1人で行かれたのですか?

鈴木さん:1人だったり仲間と2人だったりで。若造がね。それで、カクテルにも興味があったんで、カクテルとモルトウイスキーを色々飲みましたね。初めて飲んだモルトウイスキーはグレンフィディックのスタンダードなやつですよ。

K:ええ。

鈴木さん:エイジングが付いていたのがなくなった時なんですよ。年数表記がないやつ。それだったんですよ。衝撃的に上手かったですね。ショット1500円取られましたけれどね、当時で。
 
K:当時1,500円なら高いですよね?

鈴木さん:それでも安い店ですよ。それでも1本10,000円~12,000円位したんですもの。今みたいにディスカウントとかなかったですから、並行輸入もなかったし、元々の原価が高かったので、それでも安い方ですよね、それをロックで頂いていたんです。この世の中にはこんなに旨いウイスキーがあるんだと思って、これはモルトウイスキーを飲まなければと思って...思っちゃったのが大間違い。(7へ続く)   (5へ戻る)

 

※次回掲載予定日3/29(金)

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