単独インタビュー第12弾 小樽再訪記念「ニッカバー・リタ 店長佐藤氏を迎えて(後編)」
Q5、私のインタビューの定番の質問でございます。Barで感動した出来事や忘れられない出来事がございましたら、是非教えて頂けませんか?
佐藤さん:気に入って頂いて毎年小樽に来たら必ずうちに寄って下さる方もいますし、(佐藤さん考え中)うーん、来てコミュニケーションをとって、ウイスキーも愉しんでもらって、帰りに楽しかったです、美味しかったです、と言って帰って頂けると嬉しいですね。
K:逆に座る側でも良いのですけれど、ご自身で体験されたという事はないですか?ご自分がBarに行って感動した等、ご自身がお客様になった時の思い出深い何かという事はないですか?
佐藤さん:うーん。
K:今思い付く事で良いのですが。
佐藤さん:感動されたと言うよりは、そっち側に行っちゃうとこういう風にした方がいいな、こういう所は凄いな、という目でしか見れないんで。
K:ええ。確かにそうですね。
佐藤さん:だからこういう時はこういう対応をするんだとか、そういう所ばっかり気になっちゃうんで。
K:ええ、そうですね。素でいらっしゃるのでしょうけれど、素ではいられないという、そういう所は確かにそうですね。今は、Barにいらっしゃる方が少ない様ですが実際はどうなのだろうと思うのですが、Barに行った時の繋がりも良いと思いますし、Barに行った時に、付近の事をあまり知らない事を伝えて、Barをご紹介して頂いて良かったりすると又自分が伺えるお店が出来るという楽しみが出来ると思います。先程佐藤さんが「美味しかった」と言ってお帰りになるのが嬉しいと仰っていたのが、本当に嬉しい事なのだなと思います。又地元の方も多くいらっしゃると思いますが、全国のあちらこちらからも皆さんいらっしゃり、良い意味ですが、「又来たの?」という程頻繁にいらっしゃる方も多いと聞きますので、そちらも嬉しいですよね?
佐藤さん:そうですね。後はその気に入ってくれてYouTubeの動画も作ってくれたりだとか。 (http://www.youtube.com/watch?v=5mr8C54k538 )
K:ええ、そうなのですか?今も観る事が出来るのですか?
佐藤さん:観られます。
K:今度観てみたいです。
佐藤さん:小樽に来たら、観光がてらリタバーへ寄って下さいみたいな。そこではウイスキーの宣伝はしていないで、お店の雰囲気だけなのですが。
K:それは一般の方がお作りになったのですか?作りました、作っちゃいましたという感じで、ですか?
佐藤さん:そうですね。
K: ええ。それをご覧になる方がいらっしゃったらYouTubeだと動きがあるから、写真だと分かり辛い部分も動いていると空気も見えて来ますものね。そうですか、有り難うございます。
Q6、最後にお読み頂く皆様へ是非一言お願い出来ますか?
佐藤さん:一言というか、あちら(東京)だとウイスキーを飲む方が多いと思うんですけれど、まだこっちの方、北海道だったりうちに女性がウイスキーを飲みに来る事が本当に少ないんですよね。
K:ええ。それはお1人で、という事ですか?友達同士ならいらっしゃる?
佐藤さん:はい、いらっしゃいます。1人でも好きな方は...
K:いらっしゃるけれど?
佐藤さん:はい。そちらの需要も取り入れたいなと思っています。だからKaoriさんの「Whisky Conciergeを観て来ました」、と言う方がいらっしゃったら、何か特典を出してあげたいなと。
K: え、(拍手)有り難うございます!それではまず知っている方にも(笑)。
佐藤さん:はい。一言言って頂ければ、スペシャルな物を1杯サービスします。
K:本当ですか?嬉しいです。有り難うございます。嬉しいです。こちらにもお店用の名刺を置かせて頂いても宜しいでしょうか?
佐藤さん:良いですよ。
K:有り難うございます。でもどうしたら女性の方がもっと増えるでしょうか?
佐藤さん:ウイスキーをお好きな方にきっかけを聞いてみたら良いんじゃないですか?例えば彼氏が好きで勧められて、とか。
K:そういう事は、聞きますね。
佐藤さん:そうすると決まってアイラ系が多いですけれどね。
K:あ、確かにそうですね。女性の会にいらっしゃって頂いている方にウイスキーを好きになった理由を聞いてみたら、以前付き合っていた彼がウイスキーを好きで、彼女もアイラ系が好きなのですよ。ただ今女性1人がBarでウイスキーを頂いていると変わっている風に見られるのですって。
佐藤さん:多いですよね。
K:その様な時に「女性ウイスキーの会があると堂々と飲める」、「女性でも飲めるという事が最初にあるから来易い」、と仰って頂いて、私もそうかな、と思って。私は基本的に1人でBarへ伺う事も大好きですし、あえて皆さんとワイワイガヤガヤ女性同士だから集団でいなくてはいけないという事でもないですし、皆さんと仲良しごっこをしたいわけでもなくて、そういう人もいる、私も行ってみようという方がいらっしゃれば、そこでお友達を作って頂いても宜しいですし、今度あのBarへ行ってみよう、というお話になったら嬉しいですし、実際そこで繋がっている人もいらっしゃいますしね。そういうきっかけになれば、1度のみの参加でも良いと思っています、それもまた寂しいですけれど(笑)。それをきっかけに違う所でBarに行き易くなったり、ウイスキーを「これだったら知っているかも」という風になれば良いなと思っています。中々難しい部分もありますけれど、その環境でも皆様にご協力して頂いているので有り難いです。
佐藤さん:家ではウイスキーを飲むっていうけれど、表では、カクテルだったり、ビールだったりという話も聞くんです。
K:確かに、Barだからこそ、カクテルは自分では作れない、作る方もいらっしゃいますけれど、私はBarに伺うとまずはカクテルを頂いてからにしています。昔はよくカクテルを頂いていたのですけれど、この様にウイスキーを頂いてからは最初からウイスキーになっていました。でも折角Barに伺っているわけですから、と又初心に戻って今はカクテルもお作りになるBarであれば、カクテルを頂いてからウイスキーに流れますね。それがやはりBarに行く楽しみにもなりますね。
佐藤さん:ええ。
K:場所と雰囲気で全く違ってきますよね。同じウイスキーでも感じが違う場合がありますよね。
佐藤さん:ありますね。
K:それは、開封したてか、開けてからどの位経っているかによっても違って来るのでしょうけれど。それをおいといても、同じものをこちらで頂くものと他で頂くものは何か違う気がするんですよね、ウイスキーって。
佐藤さん:はい。
K:そのシチュエーションだったり、会話だったり、変化もそうですが、後自分の精神的な所でも凄く甘く感じたり、ピリッと感じたりこういうものだったかしら?と思ったり。
佐藤さん:ありますね。
K:ありますよね。気持ちと反映していると言うのか、ありますよね。という気がするのですよね。あら、私ばかり話していますけれど(笑)。逆になってしまいました。
佐藤さん:(笑)。お酒が入ったらもっと止まらなくなりそうですね(笑)。
K:昨夜やまざきさんに伺って、オーセントホテルのトップラウンジ ポール・スターさんとキャプテンズ・バーさんに伺って、ずっとお話をしていました。ごめんなさい、と言う位話していたと思います。聞いて頂いていたから図々しく話していたのですけれど。
お話を戻して、こちらをご覧になった女性の方は、サービスをして頂けるという事ですよね。本当に有り難うございます。他に何かありますか?
佐藤さん:たまにニッカウヰスキーに関して、お客様から感動する様なお話を頂いたりするんですけれど、例えば余市から来られるお客様でリタさんに会った事があるとか。
K:ええ!
佐藤さん:4日位前にご家族でいらっしゃって、お子さんと言っても50代位でお母さんが80~90歳位の方が、リタさんの写真を見て「懐かしいね」みたいな感じで感動されていて、帰り際に「私ね、リタさんと昔会った事があるの、余市から来たんだけれど」って。
K:ええ、凄いですね。
佐藤さん:後はいらっしゃった方でお父さんの実家がテイラーメイド、仕立てをしていらして竹鶴さんが仕立てに来ていたという、話を聞きました。
K:(故)竹鶴さんお洒落ですものね。
佐藤さん:でもその方ちっちゃい子供の頃なんですけれど、赤いスポーツカーに乗って竹鶴さんが来ていたというお話を聞いた事も有りますね。
K:格好良いのですよね、結局のところ。感動ですね。
佐藤さん:後、リタさんにケーキ作りを教えてもらったという人もいらっしゃいましたね。絶対誰にも教えないって言っていましたけれど。
K:そのリタさんから教えて頂いたいらっしゃった女性の方が自分だけのレシピにして、他の方には教えない、という事ですか?
佐藤さん:はい、結構バニラの香りがきつかったような事を言っていましたけれど、何のケーキかはちょっと。
K:地元の方がいらっしゃい易いのですものね。
佐藤さん:そうですね。余市からいらっしゃった方は、「僕余市から来たんだけれど」って言うんですよ。不思議と。
K:そうなのですね。この度は感動のあるお話を含めまして、色々と有り難うございました。
佐藤さん:いえ、有り難うございました。(中編へ戻る)
Kaoriの総論:以前伺った際も感じた事なのですが、佐藤さんはとてもシャイな方だと思いました。それですのに今回のインタビューを快く受けてくださり、大変感謝しております。ニッカウヰスキーの聖地と言われるリタ・バーさんへ伺う事はまだ2回目ですのに、何度も伺っている様な気になるのはどうしてでしょうか。それは、佐藤さんの気さくな接客がそう思わせると申し上げても過言ではないと思います。小樽運河を眺め、街を歩き、リタ・バーさんへ伺う。機会がございましたら、是非皆様にも楽しんで頂きたいコースでございます。
※取材協力 ニッカバー・リタ http://nikka-rita.jp/
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