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単独インタビュー第19弾 「Bar Scotch Cat オーナーバーテンダー高橋 妙子さんを迎えて(8)」

9 8月 2013 1,095 views No Comment

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K:Q8、定番の質問です。
Barやウイスキーでの定番の質問になります。Barでの感動した出来事、又思い出に残っている事を教えて頂けますか?昔の事を思い出さなくても、思い出す事で良いのですが、ふと思い浮かべた事でも。

高橋さん:他のものでもチラッと書いた、掲載した事があるのですが、独立をした時に辞めるのが急に決まったので、勿論全員の方にご挨拶が出来たわけではなくて、私基本的にお客様にお名前もお仕事もお聞きしないですし、連絡先をお聞きする事も、余程仲良くなった常連様だったらありますけれど、そういう事をあまりしないので、次にどこでやるとか連絡出来ないままいなくなっちゃったという事もあって、しょっちゅう来て下さっている方なら、辞める事も分かるし、次はどの辺でという事も分かりますけれど、そうでない方も沢山いて、そういう事もあって前の店で「あの子どこ行っちゃったの?」と聞かれる事もありますけれど、何となく聞くに聞けず、あれ?いないな、って思ってくださっていて、うちのたまたまドアを開けてくださった時に「はっ」て。

K:ええ。

高橋さん:良かったって。前のお店でその方いつもバランタインの17年の水割りを召し上がる方だったのですが、「君の水割りが飲みたくて、でもいつの間にかいなくなっちゃって途方に暮れていたんだと。俺はどこで水割りを飲めばいいのだ」と(笑)、その方がたまたまBarが出来たと扉を開けて見付けてくださって良かったと。又これで水割りが飲めますと。お願いだから長く続けてくださいね、と言われた時に凄く嬉しくて。

K:ええ。嬉しい。

高橋さん:そうですね、その方にしてみれば何でもないただの話だったのかもしれないですけれど、長くバーテンダーをやっているとそれを飲みに来て下さる、それをあてにして来て下さる、それが何て言うのかな、その方のルーツに入ってくださったのですよね、それが嬉しくって。扉を開けて、あれ?ってそういう方もいますけれど、そういうのが嬉しい。

K:はい。それは嬉しいですね。

高橋さん:すっごく嬉しい。

K:お客様のお話をされる時が、やはり良い笑顔ですね。

高橋さん:(笑)。有り難うございます。そういう話って思い返したら、思わずうるうるしてしまいました。

K:分かります、分かります、ええ。
今のご質問をされると皆さん悩まれるのですよ。これも言った方がいいかな、あれも言った方が良いかなと、皆さん考えられる方が多かったのですが、妙子さんは本当に早かったですね。

高橋さん:他にもきっとあるんですけど、何だろう、感動した事でと思い返したら、今のがパッと思い出しましたね。

K:それだけインパクト、というのか、凄く嬉しかったのですよね。

高橋さん:私は独立した今の場所と前いた場所が凄く近いですから、お客様も同じ街の中で飲みに行ってらっしゃる方も多いので、何だろう、ま、近くでやるという事が今迄のお客様も近くにいらっしゃるし心強い所もありますけれど、その半面こんなに近くで独立させてもらっていいのかなと。

K:ええ、そうですよね。

高橋さん:という気持ちもあって、勿論前いたお店のスタッフも良くしてくれてお客様に聞かれれば、独立したので行ってあげてくださいって紹介してくださるし本当に有り難くって。

K:ええ。

高橋さん:近くてやらせてもらって良い関係が築けるって本当に嬉しいですね。それでたまたま私がここでやっている事をたまたま嗅ぎつけてくれるか、そのお客様を何かこの近くて独立をして、ちゃんと良い関係を保ちつつ、近くで立派に独立している事が嬉しいと、頼もしいと、頑張って長く続けてよね、って、有り難いなって思いますよね。

K:応援ってたまにプレッシャーになる、それが有り難い事になる。プレッシャーになってそれに負けてしまう方もいらっしゃる、色々な面で、と思うのですが、プレッシャーが良い面で、応援がそうなれば皆さん続けていく事が出来るのでしょうね。

高橋さん:そうですね。私もたまに勝手に考え過ぎて、勝手に1人で頑張り過ぎて、いっぱいになる事はありますけれど(笑)

K:(笑)。そうですか?

高橋さん:ありますよ。1人でキーってなっちゃう時が。あるんですけれど、やっぱり1人でやっていると仕事量も多いですし、嬉しい事もそうですけれど、悲しい時や嫌な時も1人じゃないですか、

K:そうですね。

高橋さん:勝手に1人で溜め込んで、勝手に頭がいっぱいになっちゃう時もあるんですが、そういう時って又お客様が優しくって、お客様の方が敏感で「もうちょっと楽にやったら」って、言ってくださるんですよね。

K:ええ。

高橋さん:本当はお客様にそんなの感づかれて励まされているようでは失格なのかもしれませんけれど、有り難いなと思いますね、有り難うって。

K:私も違う立場にしろ、お客様のお仕事をさせて頂いていて、色々と経験をしていると、お客様に助けて頂いている部分が本当に多いと思います。

高橋さん:うん。そうですよね。嬉しいですね。自分をあてにして来てくれるって、あなたがいないと困るんだよってね。そう言ってもらえるのって有り難い。

K:自分も逆の立場で、少し前、担当の美容師さんと担当の美容部員の方が同時に辞められてしまったのですよ。ご結婚退職で。お目出度い事ですから勿論良い事なのですが、自分もお客様のお仕事をさせてもらっているから分かっている事なのですが、私どうしたらいいの?という。

高橋さん:分かります。

K:しかも1人ずつ、ではなくてお2人同時だったので、どの美容室に行けばいいの?どこでお化粧品を買ったらいいの?という、私は美容部員だった事もありますので立場としても分かるのですが、その方が良かったから購入していて。美容院にしても次のスタッフに引き継がせて頂きます、と言って頂いたのですが、「うーん」と考えて、その方に会うまでその美容院で2人位付いて頂いたのですが、3番目位について頂いたその方が良いと思ったのです。だから、「いいえ、違うの、あなたが良くて私はここに来ていたので、こちらは良い所だと思うけれど、そうではないの、だから又考えて、又こちらに来たいなと思ったら、又伺うし、今はその必要がないの。」と。その方からしてみれば、自分は辞めてしまうし、お店の事も考えて引き継ぎをと考えている事は私もお客様のお仕事をしているから分かっているし。だけれどもあえて伝えたかったかな、その事については、違うの、あなたがいたから私はここに来ていたという事を。住んでいる場所が変わっても時間を掛けて行っていましたね。

高橋さん:ええ。

K:私は、気に入った場所があれば1時間半以上の場所でも行ってしまうので、そういうタイプなのですよね。

高橋さん:何にしてもそうかもしれませんね。掛かりつけはそうかもしれませんね。美容師さんもそうですし、バーテンダーも。だから急にいなくなられたりすると、

K:「どうしよう」と。

高橋さん:そう、どうしようってなっちゃうんですよね

K:本当、そうなのですよ。

高橋さん:きっと良い美容師さんもいらっしゃるし、バーテンダーもいるんでしょうけれど、又1からそれを探すのか、居心地の良い、自分の居場所を見付けて、1から、骨が折れるな、と思ったりして。

K:そうですね。ただ、ある意味自分が楽でいたいから、そういう風に慣れたところにいたいから。新しいものを求めたい、というのは、多分私にはなくて、だから自分が居心地のいい場所に長くいたい、というのがあるのかなと。

高橋さん:ええ。

K:私はバーホッパーの方をどうとかと言うつもりは全くないのですけれど、

高橋さん:うん。

K:何かで見たのですが、ある方がバーホッパーの方に対して自分のホームはあるのか?と書かれていた事を見て、

高橋さん:ええ。

K:色々なご意見があると思っています。私が知らないだけかもしれませんが、私が特に何も問題なく過ごせているのは、ツイッターやサイトを書いていて、それをご覧になっている方々は、私は通い続けている大好きなBarがあって、好きなウイスキーを飲み続けているから、本当にこの人好きだよね、と理解して頂けているのかな、と勝手に思っています。そして自分がその場所に長くいたいから、変えたくないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

高橋さん:勿論私も色んなお店に行ってみるし、なんですけれど、その中から居心地の良い場所を見付けてその時々で使い分ける、だからいつも自分が行っている所って、なくちゃ困るって、よく言うんですよ、灯台みたいなものだって。

K:はい、はい。

高橋さん:やっているべき時間にやっていなきゃ駄目なんですよ。

K:ええ。

高橋さん:私もそうですけれど、あの店がやっているはず、と思って開いていなかったらがっかりしちゃう、期待していたのに、って。駆け込み寺だったりするんですよ。

K:そうです。

高橋さん:気持ちの拠り所だったりするじゃないですか。

K:ええ。

高橋さん:そこに行って、1杯か2杯しか飲めなくっても、そこに行って、ここに来たって落ち着いて帰りたいって、

K:そうですよね。

高橋さん:それってね、余程、大会だとかセミナーに出るからだとかどうしようもない理由がある時以外は、うちのお店は1分足りともオープン時間が遅れた事がないし、どんなに暇でもラストオーダーの1時半前までは早仕舞した事が1回もないんですよ。なので、開いているべき時間に開いていなきゃいけない、もしかしたらそれを頼りに1杯を飲みに来てくださる方がいるかもしれない、と思うから、自分もそうだから分かると思うんですよね。

K:ええ。

高橋さん:地震があった日も、停電があった日も、もの凄い台風だった日も、こんな日に出るのは危ないからよせって親に怒られながらも「意地でも開ける」って言って、ね、それは。でも開けてみると意外とたくさんの方がいらっしゃって、

K:いらっしゃいますよね。

高橋さん:来てくださったりして、やっぱりやっていて良かったって、そういう時って、やっていて良かったって、思えて来るんですよ。良かった、開けてって思いますよね。

K:私もイベントを開催していて、言った以上は、自分は1人でも楽しめるから、ご参加表明を前もって頂けなくても会を休むつもりはないし、サイトを書いている以上は、もしかしたら、「あー今日は飲みたい」って、思っている方がいらっしゃるかもしれないって。
そう言えば、私サイト、FB、SNS、全て関連付けて発信していないのですよ。

高橋さん:はい。

K:ツイッターはツイッターの自分、FBはFBの自分、サイトはサイトの自分、と思っているので全部バラバラに書いているのですけれど、SNSだけは私がこの様な活動をする前から書いているのでプライベートの事等凄く楽に書いていて、そこまで細かくは書いていないのですが、その様な時でも会を開く、と書いていたら、そこで繋がっている方に先日言われたのが、「Kaoriさんこの状況でも会を開催するんだと思った」と。

高橋さん:ええ。

K:開催しないと思わなかったかもしれないですが、私は自分がすると言った以上は、自分がどんな状況でもするべきだと勝手に思っているし、もしかしたら、サイトをご覧になって「あ、この日だ」と思われて、実際いらっしゃらなかったとしても、「今日は30分でも飲みたいな」、と思われたら、私はいつでも待っていますよ」と。もしかしたら、待ちきれなくて、酔いながら待っているかもしれませんが(笑)。

高橋さん: (笑)。

K:そう思いますよね。自分が何かをするって言った以上は、私が風邪をひいていても、うつさない程度にですが。自分の中で、なりきってしまっているのですよ。

高橋さん:分かりますね。本当にプロ根性ですね、素晴らしいと思いますね。

K:根性と言いますか、自分が逆の立場だったらな、と思いますよね。もし自分が逆の立場だったらどうかな、と考える様にはしていますよね、だけれど、その分自分らしさを出しても良い?と。少し酔っ払っても良い?みたいな(自由参加型女性ウイスキーの会では、ご一緒に愉しみませて頂きます、と事前告知)。そこまでないにしろ、以前「Kaoriさん、ね。」といつも参加して頂いている方からお話があって、「はい、私酔っていましたね」、と(笑)。

高橋さん:(笑)。

K:ごめんなさい、みたいな。

高橋さん:私なんて結構正直に書いちゃう方ですよ。

K:良いと思います。

高橋さん:でも周りから注意もされるんですけれど、一応お店の看板をしょっている、というか、やっている以上はあまりマイナス方向の事は書けないし、落ち込んでいても嫌な事があってもそれをもろに書いてしまっては良い気分ではないでしょうし、「あまりネガティブな事は書けないよね」っていう、「イメージもあるでしょ」っていう。楽しく、自分でも楽しくやっていないとお客様も楽しくないから、そういう事を書くのはどうなの?と言われた事もあります。実際にそうだなって気にした事もあって、

K:ええ。

高橋さん:何て言うのかな、へこみつつも、落ち込みつつもあっちにぶつかりこっちにぶつかり、ベコベコになりながらも(笑)、でも頑張るんだよ、よし、みたいな。結果がポジティブ方向だったら、

K:良いと思いますけれどね。

高橋さん:そう、ボコボコになる過程はもしかしたら書いても良いのかなと思う所もあって、でもご覧になっているからお分かりだと思いますが(笑)、ツイッターは本当にくだらない事しか書いていないんですよ。やって来て思ったんですけれど、ブログは前から書いているんですけれど自分が悩んだり苦しんだり四苦八苦してボコボコになったとしても、それでも前に進みたいって思っているのを見ていてくださっている人達は、そのへなちょこ加減に、人間らしさかもしれませんが、あえて応援してくださって、あまりにも綺麗な事を書かなくても、強がって綺麗な事を書かなくても良いのかなと思って、そういう甘えからわりと正直に書かせてもらっていると思いますね。

K:私は自分にそれが出来ないから、

高橋さん:そうですかね、そう言ってもらえれば。

K:私は正直な方の方が好きです。私は正直に言って、と言われたら多分言えないですよ。私という人間とWhisky Conciergeというのは、別の人だと勝手に思っているので、

高橋さん:うん、うん。

K:だけれど、書いているのがKaoriさんなんだからKaoriさんでしょ、と言われたらそれまでなのですが、あのサイトWhisky Conciergeは自分の中では「あの人」になっているのですよ。

高橋さん:うん、うん。分かる気がしますね、それ。

K:だから自分が書いている時は、その人になって書いているので、お会いした時に違うね、と言われる事もありますし、イメージだと皆様静かなイメージをお持ちの様で、「静かで話さない」というイメージをお持ちの女性の方もいらっしゃって。「でもそうだよね、何かをしようという人が話さない訳ないよね。」と言われて(笑)。

高橋さん:そうですよね、確かに。

K:ですよね、宜しくお願いします、みたいな。あちらは、サイトの中のWhisky ConciergeはBarみたいな、少しある意味敷居が高く感じて頂いて良いと思っています。あちらを見て、どういう会なのだろう、どんな感じ何だろうという、だから、あまりこういう会でしたという書き方もしていないですし。興味があったら来て頂きたいなと。別に突き放すわけではなくて、私はBarって敷居が高い、あえて堅く書いていて、でもいらっしゃって頂いたら違うのよ、という感じを出せたらいいなと。だから違うね、と言われるのは、嫌ではないし、

高橋さん:はい、はい。

K:そうだなと。

高橋さん:良いと思いますよ。逆も魅力の1つですよね。

K:どうでしょうかね(笑)。何だか脱線しましたが。

高橋さん:いえいえ。(最終章へ)  (7へ戻る)

 

※次回掲載予定日 8/16(金)

 

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