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単独インタビュー第19弾 「Bar Scotch Cat オーナーバーテンダー高橋 妙子さんを迎えて(7)」

2 8月 2013 2,586 views No Comment

K:次の質問をお願い致します。でも全部繋がっている気がします。

高橋さん:良いんですよ。

K:Q6、Barを経営するにあたって、どの様な時に喜びを感じられますか?全部繋がっていますね。

高橋さん:うん。でもそうですね、まずはお客様の反応ですよね。いい顔してくださったら、「美味しい」ではなくて、楽しいだったり、嬉しいだったり、何か変な話お酒がツールでも構わないんですね。2の次でも構わないから、来てくださったお客様にいい顔をして「楽しかった、又ね。」って言われて帰っていかれると、もうたまらなく嬉しいですよね。ゾクゾクしちゃいます(笑)。

K:(笑)。

高橋さん:本当そうですね。

K:分かる気がします。そこが喜び、でもそうですよね。沢山言葉は並べなくてもその一言に限りますよね。

高橋さん:色んな事を褒めてくださらなくても、楽しかったって言ってくださらなくてもいいんですよ。良い顔をして帰ってくださるとそれだけで充分。

K:そうですね。有り難うございます。
次に、あえて伺いたい事があります。私ウイスキーを好きになった時もそうですが、Barに伺う事も女性がどうとか男性がどうとか、と考えた事がなかったのですが、後から色々な方とお話をさせて頂くと...私どこかネジが違うみたいで。

高橋さん:(笑)。

K:私ウイスキーを頂き始めた時も、元々ウイスキーも頂いていたのですが、ウイスキーは男性が多い、Barは男性が多いとはあまり、本当に全く思っていなくてBarに伺っていたので、ですから時々仰る「茶色のお酒」、という意識も全然なかったですし。女性、男性と分ける事は好きではないのですが、あえて「女性ウイスキーの会」というものを開いているのは、そういう方が多いのだな、と思って、私みたいなタイプは違うのだと思ってはいたくなかったのですが、色々な方のお話を伺っていたら違うと思ったのですよ。

高橋さん:(笑)、確かにちょっと珍しいパターンなのかもしれないですよね。

K:仰る事を、ええ、ええ、と聞いていて、男性の方から、「ウイスキーは女性が少ないんだよ。」私「ええ?」みたいな、「そうなのですか?」みたいな感じでしたね。でもそれからウイスキーをお好きな女性にお会いすると「酒飲みだ」と言われると聞いたりして、「ええ?」という感じだったので、分けるのは好きではないのですが、前置きが長かったですが、その中でも

Q7、Barにおいてあえて、女性としてあるべき姿を妙子さんからご覧になった、Barに伺うにあたっての女性のあるべき姿を教えて頂けたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

高橋さん:Barで、ですよね。そうだな。

K:飲み手ではなく。

高橋さん:バーテンダーとして、ですか?(考えられる妙子さん)

K:はい。

高橋さん:女性だからってこういうものを飲まなきゃいけない、とか、私は決してないと思っていて、それはバーテンダーだからこそ思うのかもしれない、ですけど、男女関係なく本当はそうなんですけど、Barでの最低限のマナーってあるじゃないですか。
男性として女性として、と言うよりは大人として。大人の社交場、お酒を飲みに来る最低限のマナーってきっと。何となく、皆さん、私が口うるさく言わなくても分かっていらっしゃると思うのですが、ですが、女性だったら、ほんの女性らしい仕草が出来たら尚更素敵よね、というのはありますね。

K:はい。

高橋さん:出来なきゃ駄目だっていうのではないかもしれないのですが、何だろうな、例えば男性なんかだと、男女関係ないかな、男性何かだと割と多いんですけれど楽しく飲んでくださって気持ち良く帰ってくださる、じゃあ又ね、って帰っていかれる。うるさい事言います、ごめんなさいね、意外と、色々元に戻さない、いや全然構わないんですよ、私は。そういうほんのちょっとした所の女性ならではの気遣いが出来ると尚更素敵ね、と思ったりはしますけれど、うん。

K: ええ。

高橋さん:うん、だから女性だからこそ、さっき仰っていましたけれど、茶色のお酒を飲めたりすると素敵じゃない?って。素敵でしょ?って私は思うので、物怖じする事なくどんどんチャレンジして欲しいんですよね。どう思われるって関係ないと思うんですよ。むしろBarだったら、確かにやっぱりうちのお店は特にかもしれませんけれど、女性のお客様が少ないですから、やっぱり。ここに女性が1人で飲みに来れて、シャキッと背筋伸ばして、物怖じせず茶色のお酒を飲んで帰るって、私とっても素敵だと思っているんで、そこを女が1人出入りするなんて、この強いお酒を飲んだらどう思われるんだろう、と思わないで欲しい、だから胸張って堂々と来て欲しいな、素敵なんだからって思うんですよ。男性がやるよりも、むしろ女性の方が素敵に見えると思っているんで、何でしょうね、何だろうな、何だか論点がずれちゃいましたね(笑)。ふふ。

K: (笑)。大丈夫です。

高橋さん: 女性って、女性としてあるべき姿って言うのは、おこがましいかもしれません。大人としての最低限の振る舞いが出来ていれば、それでOKだと思っているので、そこにプラスほんのり女性らしい出来たら、自分にも言い聞かせたいと思います(笑)。

K: (笑)、有り難うございます。
それにプラスして考えていたご質問、又あえて、ですが、そして男性としても同様に男性としてあるべき姿を教えて頂けますか?(笑)

高橋さん:男性としてあるべき姿か...そうですね、あまりこういう事を言うと誤解されちゃうな、男は男らしく、女は女らしく飲めるBarが素敵だと思うので、

K: ええ、そうですね。

高橋さん:だから普段仕事で、男勝りに気丈に振舞って、男性張りにバリバリ仕事をしている女性でもBarだと自然と、意識しなくても女らしい振る舞いになると。Barって魔法なんじゃないかなって思っているんですよ。やっぱりこういう所に来て、綺麗なカクテルを作ってもらって、女性としてもてなされると、意識しなくたって、頑張らなくたって、いつもより女らしくなったりするんじゃない?って。男性の場合もそれ然りで、会社でどれだけ情けなくて、じゃないですけれど(笑)、Barに来た時は、良いんですよ、格好付けてもらって、って思うんですね。

K:ええ。

高橋さん:だから男性は男性なんですから、優しく、尚更優しく、こと更優しく、って思っています。

K:はい。

高橋さん:1人で飲むのもよし、周りに、来ている女性に話しかけても良いですが、男性ならではのね、優しさを発揮してほしいと思いますね、スマートに格好付けてくださいって思います。

K:格好付けて欲しいですよね。Barでは、Bar以外の所はね、ま、可愛くいても良いし、グデグデしてもらっても良いし、気張っていても良いし、ただBarだと格好良くいて欲しい気がしますよね。

高橋さん:それがね、結果あまり格好良く出来なくても良いんです。それをニコニコしながら見ているのがバーテンダーですから(笑)。

K:(笑)。

高橋さん:でも折角1人でBarへ来たのだから、勿論リラックスして帰ってくだされば良いんですけれどね。いつもそれだけではいけないな、と。大人として本当に男として飲みに来ているんだったら、いっつも、いっつも愚痴言って甘ったれて帰るだけじゃいけないなって、どこかでシャキッとして欲しいんですね。Barってそんな所かなって思っているんですね。

K:それは今回伺って、太文字で書きたい位ですね。

高橋さん:(笑)、珍しく書いてください。

K:(笑)。珍しく太文字で書きたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

高橋さん:でもいいんです。実際うちに飲みにいらっしゃる男性のお客様もそれこそ会社の愚痴を言って甘ったれた事を言って帰る方もいっぱいいらっしゃいますし、私はそれを聞く役目ですし、ここで愚痴、弱音を吐いても誰も聞いていませんし、良いんです、それを聞いても私何とも思いませんから、でも一通り愚痴って弱音を吐いた後に、格好悪い事をしたなって、もしここでリセットしてシャキッとして帰ろうってして、格好付けて、よし、格好付けて帰るぞってね。

K:それをどなたかに仰った事がありますか?

高橋さん:ありますよ、しょっちゅう言っていると思いますよ。

K:「ちゃんとシャキッと帰ってね」って?

高橋さん:はい。勿論、愚痴も弱音も聞くし、そうだね、そうだね、ってそれは辛いよねって、勿論、私も共感して言いますけれど、でも最後に「お前ダセーぞ」って、言っちゃいますよ、私は(笑)。

K:(笑)。

高橋さん:お前、でもダセーなって言っちゃいます。ふふ。分かるけど、頑張んなきゃ、男の子でしょって、言っちゃいますね。

K:何だか分かる気がする、そういう時に男の子でしょって、

高橋さん:これは嘘ではなく愚痴に共感するし、本当に可哀そうって、分かるなーって思うんだけど、ちゃんと共感するけれど、でもねって。そこは女の私でも肩肘張って頑張っているんだから、あんたも頑張んなさいねっていう事は言いますね。

K:ええ、何だか分かる気がします。有り難うございます。(8へ続く)  (6へ戻る)

 

※次回掲載予定日 8/9(金)

 

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