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単独インタビュー第18弾「THE MASH TUN  TOKYO 鈴木 徹氏を迎えて(8)」

12 4月 2013 1,301 views No Comment

K:それでは次の質問です。

Q5、今後のウイスキーはどうなって行きますか?伺い方としては変かもしれません、ざっくり考えたのですが、ウイスキーを召し上がる方がどの様になって行くのか、増えて行くのか、あとウイスキー蒸溜所が増えたり、

鈴木さん:増えたり、減ったりしていますよね。

K:ええ。

鈴木さん:世界的にはね。

K:少しこう変動がある様な。

鈴木さん:うん。

K:私の情報収集力がなかったせいかもしれませんが、今見るからそうなのかなと思うところもあるのですが、これからどの様になって行くのでしょうか?

鈴木さん:これは見えないですよね。世界的に経済が冷え込んじゃっているので。一時的には中国とか良かったんですけど、他にも台湾とかシンガポール、インドとかもね、今も悪くないですけれど、今後どうなって行くのかはわからない。ある程度ネットの普及のお陰で世界中の愛好家が容易に買うことが出来る様になったので、ある意味ファン層が広がったというかコアなものについては需要が多くなっている傾向にはあるんじゃないかと思うんですけど、実際にさっきの話ではないけれど作ってから売れるまでに10年、20年掛かる訳じゃないですか。

K:はい。

鈴木さん:その先まで考えた時に、果たして世界の経済とかがどうなっているのかなんて難しい問題ですよね。ディアジオさんとかぺルノリカールさんとか、沢山蒸溜所持っていますけれど、最大手のグループが将来的にどういう指針を出していくのかって言うのは、我々には分かんないですよね。ただまぁ、少なくとも日本のウイスキーはまだまだこれから伸びていくんではないかと、欧米でも評価がとても高くなっているし、もちろん商品のクオリティーも凄く上がって来ているので。

K:ええ。

鈴木さん:そういう意味では、日本のウイスキーの将来はまだまだ明るいんじゃないかと思います。ただ世界的規模で言うと、今迄ウイスキーを作らなかった国でも作り始めていますよね。それらがどこまで伸びて行くのかというのも興味がありますね。

K:はい。

鈴木さん:ただそういう所がどれだけ生き残って行くのかと言うのは、自分の国ではないから直にはその空気感ってなかなか分からないですけれど、まだちょっと不透明ですよね。でもスコットランドも決して安泰な訳ではなく、結構頑張ってやっていかないと、将来的には後発の国とかが、日本も含めてですが、研究や投資をかなりしてるのでシェアを食われちゃうかもしれないですね。

K:そうですね。

鈴木さん:個人的には何とかフィニッシュとかに頼りすぎないで、もっと根本的な部分を研究して、より一層いいものを作って欲しいなと思ってます。でないといつか後発の国に足もとすくわれちゃうなんて事が起こるかもしれない。僕は日本人ですから、日本のウイスキーが世界にどんどん出て行ってくれれば嬉しいなとは思いますが...でも発祥の地はスコット...いやアイルランドか(笑)。

K:ええ。

鈴木さん:でも世界で一番沢山飲まれているウイスキーはスコッチウイスキーなんだし、1番多くの蒸溜所もあるんだし、とても素晴らしい場所だし、素晴らしいウイスキーがいっぱいあるんだし、これからも色々と研究を重ねてね、レベルアップした新しい技術者、職人さん達がより旨い物を作って行こうっていう、気分が高まって行ったらいいなと思っています。

K:はい。

鈴木さん:しかしながらその辺はね、世界の経済状況を見ているとまだまだ不透明ですよね。
確かに蒸留所は増えているようですね、マイクロディスティラリーも含めるとそれなりに多くなっているのではないでしょうか。その裏で老朽化や採算性の問題で閉鎖したり、ほぼ休業しているところも出てきているようですね。新しい所やマイクロ系の所はどんなものを作って行くのかが不透明な部分も多いかなと感じますので、どうなって行くんでしょうかね。ただウイスキーを飲む方自体、飲む方達のレベルって言うのも差が出ちゃっているんで...作り手もどこをターゲットにして行くのかをつかむのは難しいでしょうね。しかも10年とか20年先の予想をしないとならないから。

K:そうですね。

鈴木さん:ハイボールブームで、ウイスキーを飲むようになったけれど、ハイボールってウイスキーだったのって、知らない方もいますね。

K:そうですね。

鈴木さん:あれのお陰でウイスキーのファン層は底上げされたかもしれないですね。かと言ってそこからストレートで楽しむとか、ちょっと凝ったものを飲みたいという方がどれだけ増えたのかって言うのは、何とも言えない事です。そこで停滞している方は沢山いるわけですよ。
 
K:そうですよね。

鈴木さん:中間的なファン層が少なくなって来て、凝っている方が多くなって来たのかなと思います。

K:そうですね。凄いですよね。

鈴木さん:上と下が離れちゃっているんですね、普通はピラミッド型になるはずなんですけれど、なぜか砂時計型になっている気がします。他のいくつかの業界でも同じような傾向があるようですが。

K:はい。

鈴木さん:これから日本も含め世界の蒸溜所、ウイスキーだけじゃないと思うんですよ、他のお酒全般に思うんですけれど、お酒業界全体で考えるとある程度凝った方向けの商品と大量生産して、安くいっぱい出せるものと二極化しそうですね。
 
K:ええ。

鈴木さん:将来的には。そうじゃないとやっていけないですよね。凝ったものだけ造っていても、大量にも売れないし、大量にも造れないし、商売にするのがなかなか難しいですね、何しろ時間が掛かる。短期間でお金になるものを沢山造って、売って行かないと会社として成り立たないですからね。

K:そうですね。

鈴木さん:研究を怠ってクオリティーが低くなってしまった所とか、元々その生産能力にも問題があった上に老朽化して、改築するよりも他に作った方が良いという事で永久に開かなくなっちゃった所もあるし、ローズバンクなんかもそうかな。人気ありますのにね。

K:ええ。 

鈴木さん:そういう所は今後も増えていくと思いますね。実際スコットランドなんかは余っている土地がいっぱいあるんですから。別に蒸溜所が都市部に近くて便利な所にある必要性がなくて、山の中でも土地があればねいいわけなんで。

K:私はウイスキーがメインのBarにしか今は伺わなくなっているので、仰っている様にハイボールから、又ハイボールから好きになっている方とご一緒する機会が殆どないので、何となく行って調査してみたいなと思うのですが、年末に向けて多分皆さんお酒を召し上がる機会が増えた時に、又メーカーさんが考えていくのですかね。チャンスとして。
 
鈴木さん:そうですね、まあ、ハイボールは一時のブームは終わってしまったんで当時の売り上げで比べたらかなり低くなっていると思いますが、逆にそれまでのハイボールのシェアを考えたら5倍、10倍になっているはずなんで、ウイスキーをハイボールで楽しむと言う方はブーム前から比べたら何倍にも増えているのは間違いはないでしょう。当然国内の洋酒メーカーさんなんかは次の戦略は考えているかと思いますけれど。

K:そうですよね。

鈴木さん:だってもうあの大きなブームって言うのはもう数年は起きないはずなんで、そこでどう維持していくか、ちょっとでも伸ばして行くという作戦を考えているんじゃないかと思いますね。サントリーさんは何かいつも考えて捻り出して行きますけどね。

 K:はい。

鈴木さん:大変ですよね、大きい会社はね(笑)。

K:まだ伺っていないのですが、スナックの様な業態も始められましたよね。本当に色々と考えておられるのだなと思います。

鈴木さん:自分の所の資本でお店もやっているようですね、一応別会社にはなっていると思いますが。

K:そうですね、そう考えると色々と考えていらっしゃいますよね。

鈴木さん:今あるか分からないけれど、以前、山崎と言うBarがあってサントリー商品しか置いていないんですけど、カウンターの中全員女性なんですよ。
 
K:ええ。

鈴木さん:一応男性もマネージャーみたいな人がいるんですよ。でもそれは完全に裏方で、全て女性がやっている。ガールズバーではないかという位。

K:ええ、はしりみたいな?

鈴木さん:そうそう、誰かに連れて行ってもらったんですけれど。自分では払っていないんですけれど、結構良いお会計だった気がするんです。

K:ええ。
 
鈴木さん:あれは関連会社だったのかなぁ?(笑)下手なことは言えないからね。
でもこれからは日本のウイスキーに期待ですね。勿論、スコッチウイスキーを扱っているんで、うちは、スコットランドにも頑張ってもらいたいですが、両方頑張ってくれたらなと思います。
 
K:今回買えたらいいなと思いながら、購入しなかったのですが(既に完売)ソサエティから余市と宮城峡が出ますね。
 
鈴木さん:そうみたいですね。

K:既に完売でした。
鈴木さん:そうですか。

K:販売日の正午に出て、お昼限定にして、そこでストップして、又翌日のお昼限定という事だったのですが、私はタイミングが合ったらなと思っていたのですが、あっという間に完売でしたね。ネットでの購入で、カゴには入っていたのですが、見直したらもう入っていなかったのですよ。

鈴木さん:だからもう操作をしている間にチェックアウトしちゃった方が居たんでしょうね。

K:購入ボタンを押していたのですが、一向に進まなくて。壊れているのかな、と思う位何も反応がなくて、もう1度見たら、もうないです、となって。だからもの凄い人気ですよね。それに中々ソサエティからあまりなく、元々ニッカさんが出す事が少ないから余計なのでしょうけれど。特に日本のウイスキーは。

鈴木さん:本数もあまりなかったんでしょうね。

K:本数も少なかったみたいですけれど。それに対して書かれている方もツイッターでいらっしゃいましたけれど。

鈴木さん:でもそれが、250本、300本取れました、となって欲しい人が300人いたらあっという間に終わっちゃいますよ。

K:ええ。そうですね。

鈴木さん:でも300人位は軽くいるでしょう。

K:そうですね。宣伝もしていましたしね、色々と。だからそういう影響もあるかと。

鈴木さん:後、縁の問題ですからね。

K:ですね。又どこかでね。22日アサヒさんでイベントをされるので、後はブレンダーズバーにもあるので(インタビュー時)。とにかく、早いなと思いました。

鈴木さん:多分、山崎とか白州が出ても同じようになっちゃうんでしょうね。

K:でしょうね。

鈴木さん:ソサエティと言ったらおかしいけれど、個人で買われる愛好家の方は、わりとこうニッカさんに飛びつく方は多いですよね。

K:そうですね。

鈴木さん:凄いなと思って。

K:はい、凄いですよね。

鈴木さん:多分、サントリーよりもニッカの方が飛び付くんだろうなと。

 K:ええ。そうかもしれないですね。

鈴木さん:どっちがいいとか悪いとかは全然思わないんですけれど、たまたまサントリーさんの方がお付き合いが古いのでサントリーの商品ばかり扱っていますが、サントリーも良いのにな、と(笑)。

K:ええ(笑)。

鈴木さん:と思うんですけれどね。

K:それを細かく言うと色々出て来るのでしょうけれど。

鈴木さん:サントリーが良いよ、ではなくて、サントリーも良いよと。

K:そうですよね。確かに熱い方が多いですね。本当に周りも。大変ですよ(笑)。

鈴木さん:旨ければどっちも飲むんだけれど。

K:今は私もどちらも頂きます。それは本当にそう思います。例えば購入していないと、「何で買わなかったの?」と責められますからね(笑)。ニッカファンとして。

鈴木さん:あれーみたいなね。

K:正直なところ、色々ありますよね。金額だって、購入のタイミングだって。その方の収入が大きければ沢山買う事が出来るでしょうけれど、そういう方ばかりではないですからね。

鈴木さん:万単位のものをそんなにボンボン買えないよね。個人の方でね。

K:はい。そういう方は多いですけれど、その方々と同じ感覚でお話をされてもね、と。

鈴木さん:例えばどっかでね、開いている店があったら1杯飲ませてもらえたら、良かったな、巡り合えたな、と思う位で良いんじゃないですかね。

K:それがウイスキー、今回特に思いました。

鈴木さん:何かね、争ってまで欲しくないな、と。
 
K:はい。そうですね。

鈴木さん:縁があったらそこに辿り着くであろうというものですよ。

K:そうですね。今回は本当に思ったのです、それを見て。少し残念だけれども、それを購入される方もいらっしゃるし、東京でイベントは多いから、参加出来ない方は購入するしかないわけじゃないですか。機会というのか、どうしても。

鈴木さん:そうですね。

K:そう考えて良かった、と思いたいですよね。普段飲む事の出来ない環境の方々が購入されたと思えば。

鈴木さん:飲む事の出来る方がより増えたと。そういう意味では良いかもしれないですね。(9へ続く)  (7へ戻る)

 

 

 

※次回掲載予定日 4/26(金)

 

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