単独インタビュー第19弾 「Bar Scotch Cat オーナーバーテンダー高橋 妙子さんを迎えて(4)」
K:今のお話を伺った後の質問は、気が引けるのですが
Q3、将来の野望はございますか?
高橋さん:野望?(笑)
K:はい、野望です。最初は目標を、と思っていたのですが、折角なのであえて野望とさせていただきます。
高橋さん:野望ですか?何だろう。なにしろやっぱり自分のお店を1回オープンさせてしまうと1つ目標が叶ったので、じゃあ、次の目標は何?ってよく聞かれるんですけれど、さっきも言いましたけれど、なにしろ長く続けていく事が目標なので、それをあえて野望として言うのであれば、何だろうな、歳をとっておばあちゃんになっても続けて、良くも悪くも有名人になってやろうかなと。
K:ええ。
高橋さん:本当に「ばばあBar」と言われる位に(笑)なってやろうかなと。
K:(笑)
高橋さん:と思っているので、「ああ平塚のスコッチキャットね、あのばあさんね」と言われる様な、そんな、何十年もやっていればそうなれるかな、いつかと思って、良くも悪くも有名な平塚のばばあになるのが野望かな、と思っています。
K:ええ、ええ。
高橋さん:ふふ。
K:凄く素敵です。
高橋さん:平塚って言えば、あそこね、って言うような。さっき言いましたように、平塚は、横浜でもなく、もしかしたら湘南でもないかもしれない、ローカルな場所なんですけれど、そういう所でも有名なお店1軒あるよね、と言われるまで何とか踏ん張ってやろうかなと。そう思っていますね。
K:それが野望ですね?
高橋さん:そうですね(笑)。
K:でも野望について、一言で仰れるというのは、やはり野望なのですね。
高橋さん:(笑)。
K:そこで何でしょう、野望って?となってしまったら野望ではなくて、一言できちんと明確にされているというのが、やはり野望なのかなと思いました。
高橋さん:そういう風に至るまで多分にちっちゃい目標がいっぱいあるのかもしれないけれど、そうやって生き残っていくまでに、変な言い方ですが、名前を覚えて頂いたり、顔を覚えて頂いたりする為にも、だからっていう手段だけではないけれど、大会に出たり、賞を取ったり、その過程での1つ小さい目標かもしれませんしね。
K:はい。
高橋さん:そういうのが積み重なって、10年何とかお店が続いて、何とか名物ばばあになっている、と。いうのが野望かな。
K:そうですか。今ちょっと、伺いたい事が又先に出て来てしまいました。
高橋さん:どうぞ、何でしょうか?
K:良い意味で、会話が上手く繋がっています。上手く繋がり過ぎて、インタビューが早く終わってしまいそうで寂しいのですが、
高橋さん:ええ。
K:Q4、常に挑戦し続ける原動力を教えて頂けますか?
こちらはそのままなのですよ。こちらを伺う前に。原動力が今のこの平塚での...というお話に繋がっていくかと思ったので、一気に伺ってしまったような気がするのですが、改めてお伺いします。常に挑戦し続ける原動力を是非教えて頂けたらと思います。
高橋さん:原動力、多分碌な努力も出来ていないくせにって言われると思うんですけれど、きっと人一倍プライドが高いと思うんですよ。やるからには、ちゃんと結果も残したいし、というのがきっとあって、ちゃんと褒められたいし?(笑)、何て言うのかな、例えば最初大会に出始めたのも最初は女性バーテンダーってどうしてもなめられがちな時代もあって、女の子バーテンダーがチャラチャラと格好良いと思ってやっているんでしょ、って言われる事もあったし、若い頃は、
K:はい。
高橋さん:だから、最初は箔を付けたくってとか、頭でっかちになってやっているところもあったんですよ。
K:ええ。
高橋さん:だけどそういうのっていざこうやっていくと、最初私大会を何回もチャレンジしても箸にも棒にも引っ掛からなくって、もう何回やっても駄目だし、くじけそうになったんですけれど、そうやって他のバーテンダーさんを見る良いきっかけでもあって、うん、他のバーテンダーさん達って凄いんですよ、皆。こんな美味しいものを作るんだって、凄いって、皆どうやって勉強して来るんだろう?って。それが悔しくて、悔しくて。絶対負けたくないって(笑)。
K:(笑)。
高橋さん:でも1回始めちゃったからには、何か1つ位結果を出してからじゃないと辞められないという変な負けず嫌い、というか、プライドの高さはあるのかもしれませんね。今でも協会だったり、お休みの日は他にも飲みに行ったり、食べに行ったりしますし、よそを見る様にしたりしますね。
K:はい。
高橋さん:そういうのって凄い刺激を受けて、自分のお店の中だけにいたら、ここだけにいたらもしかしたら、「マスター、マスター」、「妙ちゃん、妙ちゃん」、ってちやほやしてもらえるかもしれないけど、正に井の中の蛙になってしまうかなって思って。よそのお店を見に行って他のバーテンダーさんを見る事によって、凄い刺激を受ける事が1番の原動力かもしれないですですね。何でも良いんですよね、よそのお店に行って大した事ないな、でも良いし、私の方が凄いじゃんでも良いし、この人凄い、私叶わなーい、でもいいし、刺激を受けるっていうのが、やっぱり、うん、1番の原動力かも、って思いますね。
K:ええ。
高橋さん:やるからには、常に格好良くいたいし、ふふ(笑)。
K:確かにそうですよね。格好良いという言葉は、親しい女性の方から、「格好悪いじゃない?」という言葉を聞いた事があるのですが、その方の判断が格好いいか悪いかの判断だらしくて、その方の人生は、格好良いか、悪いかで決めているのだ、と思って。そういう見方もあるのだなと思っていましたが、今伺って、やはりそうなのだなと思いました。
高橋さん:ええ。
K:私が、あまり格好良い、格好悪いで考えていなく来ていて、
高橋さん:(笑)
K:何かをする時に、良く負けず嫌いという言葉が多分大事で、見える所でいえば、きっと何かを極める方は負けず嫌いなのでしょうけれど、自分の話をして申し訳ないのですが、私は周りの皆さんから、この様な事をしている、というと、負けず嫌いでしょう?と言われる事あるのですが、皆さんとお話をすると、全然負けず嫌いじゃないんだね、と言われて、
高橋さん:え、(笑)。そうなんですか?
K:全く。
高橋さん:へえ。
K:そうなのですよね、この様な事をしています、と伝えると、負けず嫌いでしょ?と。でもお話するとそうじゃないねと言われて。
高橋さん:ええ。
K:自分でも負けず嫌いとかは、全然思っていなくて。負けず嫌い、と仰る方は、凄いな、と思っています。凄いな、という事が先なのですよ。
高橋さん:そっか。
K:でも、でも何かをするという時に、負けず嫌いという事は大事だと自分でも分かっているので、それがある方の方が絶対、私から言うのも何ですが、伸びるでしょうし。
高橋さん:うん。
K:誰かと何かをした時に、そういう、原動力ではないですけれど必要だと思うのですよね。自分がないから、どなたでも凄い方がいらっしゃったら、凄いな、って思って。でも負けず嫌いは大事ですよね。ふわふわ、としている方でも負けず嫌いな方ではないと、何かを続けていく事が出来ないし。
高橋さん:そうですよね。
K:多分、そうではない方でないと、お客様でも付いていかないと思うのですよね。
高橋さん:うん。
K:その方が第一線でやって行こうと思っているから、その事を知らないお客様でも、妙子さんが大会に出ていらっしゃるという事を知らない方でも、その様な雰囲気を感じ取って、この人はこの道で行きたいと思っているんだ、誰よりも良いシチュエーションで、良いお酒を出したいと思っている事が伝わっているからお客様もいらっしゃっている。だから、良い意味での負けず嫌いさは大事なのではないのかなと思います。
高橋さん:そうですね。そう言って頂けると嬉しいですね。
K:本当にそう思います。
高橋さん:負けず嫌いって言うと強い言葉に聞こえますけれど、
K:良い言葉だと思います。
高橋さん:例えば大会に関わらず、普段の営業なんかでもお客様に愛されて、凄く良い雰囲気でやっているお店の方を見ると羨ましいんですよ、やっぱり。いいな、素敵、と思うのと同時にあ、自分もあんな風に出来たらな、と思うから。最初は真似からでもいい、素敵ああいう風になりたい、自分がどうやったらあそこまで近付けるかな、と。うん、それがあるかもしれませんね。負けず嫌い、もう少し柔らかい言葉で言うと、羨ましいんです。 (5へ続く) (3へ戻る)
※次回掲載予定日 7/19(金)
高橋さんのお人柄が良く伝わってきますね。 高橋さん カッコイイなぁ・・・・
(^^)
ウイスキーねこ様
コメント有難うございます!
そうなのですよね。妙子さんとお話をさせて頂ければ頂く程、魅力溢れる方だと思いました。そして格好良いですよね。
引き続きインタビューを是非お楽しみくださいませ。
Leave your response!
アーカイブ
カテゴリー
Links