単独インタビュー第7弾 「はじめまして、ウイスキー」連動企画インタビュー「ウイスキーアドバイザー 吉村宗之さんを迎えて(2)」
K:それで5回目で終了して、吉村さん主催のイベントは少しお休みしていらっしゃったという事ですよね。終わりにしてしまったのは、何年位前のお話ですか?
吉村さん:2001年だったかな?
K:そうですか。それからもう9年ですね。
吉村さん:そうですね。2回目以降は、こちらで(Bar Spayside Way)1次会を開かせて頂いてました。
K:それでは偶然にも思い出のある場所なのですね。
吉村さん:そうですね。そういう意味では、今日のインタビューにはうってつけの場所です。その時は鈴木さん(現THE MASH TUNのオーナー)に、色々とお願いしていました。
K:時期的にその頃はそうですね。
吉村さん:5回目のときにこれで最後にしようと思うと鈴木さんに申し上げたら、「何で、何で?」ととても心配して頂きました。とてもショックを受けていらっしゃるようにお見受けしました。
K:ショックを受けていらっしゃったのですね。一応お気持ちはお伝えしたのですか?気持ちの高揚感がなくなってしまった等を。
吉村さん:それよりも先に、ご参加頂いた方々全員にご満足頂く会を開く事の難しさを説明しました。
K:確かにそうですね。
吉村さん:会の一体感がなくなり、私のイメージするイベントではなくなって来てしまったんです。残念ながらという感じでしたけれどね。
K:そのイベントの事は、又後で続けて伺う事にした方が宜しいかと思います。
吉村さん:はい。
K:後のご活動としたら?
吉村さん:そうですね。それ位ではないでしょうか。
K:一言で吉村さんの事を皆さんにお伝えするとしたら、何と言う言葉が1番合うのでしょうね。
吉村さん:そうですね。どんな表現をしてもしっくり来ないんですよね。ウイスキーライターとは言えない。名刺にはウイスキーアドバイザーと入れてますけれど、ぼかした表現でいいかなと(笑)。
K:(笑)。色々なさっているから難しいですよね。でも土屋さんも分けていらっしゃいますよね、その時によって。イベントに出られる内容によって変えていらっしゃいます。
吉村さん:そうなんですか?
K:はい。
吉村さん:私は評論家って言う肩書きがあんまり好きではないのですよ。
K:それはどうしてですか?
吉村さん:言いたい事だけを言いっ放し、みたいな気がする。ありません?
K:ええ。
吉村さん:じゃあ、お前作ってみろよ、みたいな、ねぇ?
K:(笑)。はい。
吉村さん:ただテイスターは評論もしなくてはならないので、なるべく言いっ放しにならないようには気を配っています。
K:そうですね。
吉村さん:後、そうだ、エバンジェリストってどうですか。
K:エバンジェリスト、聞きますね。どういう意味ですか?
吉村さん:伝道師ですね。でも、ウイスキー伝道師って滑稽じゃないですか?
K:そうですね、確かに。
吉村さん:エバンジェリストも候補にあったんですが、簡単なアドバイザーでいいや、と。
K:そう仰るとアドバイザーが1番しっくりきますよね。
吉村さん:後はテイスターとかって言われますけれど、ま、それは実際テイスティングしているから、ありだとは思います。
K:テイスターのお話に繋がって行きますけれど、スコッチ文化研究所主催のウイスキーフェスティバルイベントで、テイスター5人衆がありますよね。私はまだ参加させて頂いた事はないのですけれど、とても楽しい会だと伺っております。
吉村さん:あはは、微妙ですね。
K:え、そうですか?凄く詳しいお話をされているから、1番盛り上がっていると聞いています、何人かの方から。5人衆が集まって、お話をする事が中々ないから。
吉村さん:うん、そうね。
K:見ている側としては、ワクワクしているらしいですよ。
吉村さん:私が話下手なんで、盛り下がっている原因はきっと私ですね(笑)。
K:そういう事はないと思いますけれど(笑)。
吉村さん:谷嶋さんはとってもお話が上手だし、山岡さんも人が喜ぶ話し方を心得ていらっしゃる。白井さんのお話も、とても面白いですよ。
K:土屋さんは言わなくても、ですしね。
吉村さん:ええ。土屋さんは、言わずもがなです。
K:皆さんで意見を交換し合う時もあるのですか?
吉村さん:ありますね。
K:吉村さんは黙っていらっしゃるのですか?
吉村さん:そんな事はないよ。でも、ちょこちょこっと(笑)お話するだけみたいな。駄目じゃんみたいな。
K:皆さんでわーっと話すとまとまりがないので、どなたか1人そういう方がいらっしゃった方が宜しいと思いますけれど。
吉村さん:そうでしょうか?でも来ている皆さんとしては、盛り上がった方が楽しいでしょうね。でも盛り上がり過ぎて、険悪な雰囲気になるのはまずいですよね。そこはそうじゃないだろう、みたいなね。もっともそんなこと言い出す方は、5人の中にはいないけれどね。
K:あまりにもヒートアップしてしまい過ぎてですよね。
吉村さん:そうそう。
K:今は、ウイスキーアドバイザー、テイスターという表現が、皆さん分かって下さいそうですよね。
吉村さん:有り難うございます。あまり大袈裟な肩書きは嫌ですね。
K:そういう気持ちが常におありなのだなと、拝見していつも思います。
吉村さん:そうですか?
K:はい。皆さんから、「吉村さん!」だったり「サイン下さい」とウイスキーの中の世界では仰られる存在ですが、そういう中でその様なお気持ちでいられるのも凄いのかなと思います。
吉村さん:いやいやそんな事ないですよ。まだまだ勉強不足だなと思うところもありますし、別に謙遜しているわけではなくてね。もっと勉強、修業しなくてはいかんなと。極めたらその時は言いますよ。
K:はい。
吉村さん:と思います。
K:有り難うございます。まだまだ質問は続きますので、次へ行きたいと思います。(3へ続く) (1へ戻る)
※次回掲載予定日11/19(金)
Leave your response!